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私道かぴ「初めまして伊豆(1日目)」


「踊り子号」という名前の列車に乗って数駅過ぎたころ、「あれ、もしかして【踊り子号】って【伊豆の踊子】から名前取ってるのか…?」と気づく。
川端康成が好きで伊豆のエッセイなども読んでいたはずなのに、それらの文学作品に登場する「伊豆」という地名と、今日から滞在する場所が全然結びついていなかった。
それくらい今まで縁遠かった、今回初めて滞在する土地、「伊豆」。

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「伊豆稲取」に到着して最初に思ったのは、「思ったよりコンパクト」ということと、「思ったよりも駅に人多い」ということだった。待合室で列車を待っているお年寄りが多いほか、他の事業でワーケーションをしに来られている方もいらっしゃるそうで、駅にはにぎわいがあった。
駅前にある石切り場などの展示を見つつ、駅の前の坂の傾斜の急角度に驚きつつ、シェアオフィスへ案内してもらい見学、お昼は「燦(さん)」でアジのたたき丼。自己紹介などが進むこちらの机の向こうで、どこかの会社の社員さんたちがお昼中。ずっとブラック企業の顛末の話をしていて気になってしまった。


その後は地元のスーパー「HANAMARU」へ。野菜コーナーに「ハス芋98円」があって、どうやって食べるのか興味がわく。お酒の種類の豊富さに驚きつつ店を後にする。

細野高原では現在すすきのイベント真っ最中らしく、普段車で登れるところを歩いていかねばならないのだそう。ただ、普段を知らない身としてはたくさん歩けてとても楽しかった。「土砂崩れ」と「野焼き」でできる草原は、明治には国土の15%、今は5%もないという。草原にはたくさんのすすきがある。風がないので、すすきも山の上の風力発電機も動かない。

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関西で育った私は、東北に行った際に「すすきが見頃を迎えました」とニュースで報じられているのを見て衝撃を受けたことがある。すすきに「見頃」という概念があるのか…!でも、こうしてたくさんのすすきを目の前にすると「これが見頃なのかな」と思えてくるから不思議だった。
このほか、珍しい植物のことをたくさん教えてもらった。時折ダニに注意。

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その後はみかんワイン、展望台をはしごして下山。稲取は(というか伊豆は?)山が急すぎてびっくりする。すごいところに家が建っているな、と見れば見るほど関心する。

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So-anでおいしいみかんと渋を抜いた柿、コーヒーをいただく。
明日の予定を考えながら、「café bar KAHANA」でピザやタコライス(食べ物のことばっかりメモを取っている…)。皆さん色々な考え方をお持ちで、色々な所に滞在されてきていて、お話を聞くのがおもしろい。これからどんな一週間を過ごせるのかとわくわくした。よろしくお願いします。