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新造真人「移動速度(3日目)」

昨日、今日、沢山自転車を漕いだ。明日も明後日も漕ぐだろう。滞在最終日は、もしかしたら雨かもしれない。移動をどうしよう。函南エリアの他の二人は車で移動している。ぼくは自転車。移動速度や、どのくらい早く、つかれずに行けるか。そして、どれだけ立ち止りやすいか。どんな道を走れるか。周り方にも違いが出るだろう。

函南の丹那盆地に行くには、自転車では大変だ。山を越える必要がある。これが、かなりの心理的なハードルになっている。今日は、酪農王国オラッチェで朝から顔合わせ兼、地域回りがあった。朝、三島で旅人の西松さんに拾ってもらい、丹那盆地に足を踏み入れた。見事な断層。けど、事前学習や、現地で説明をしてもらわないと、わからなかったことがある。足を運ぶこと、実際目で見ること。3メートル地面がずれた、と聞いてもピンとこないが、それを目の当たりにすると、やべぇとなる。

今朝は、朝の5時50分から三島ツアーに参加する予定だったが、体力的に断念した。別の旅人さんがそのツアーの様子をnoteに書いていて、別の機会に参加したいと思った。ぼくがちょろっと見て回っただけの三島とは、違う。写真は素朴なものだが、土地を歩いてみたいと思った。早朝という時間帯、そして、徒歩がいいのだろう。自転車に乗って移動してみて、時々、ここは歩いた方が気持ちいいだろうなという道がある。それは、自転車でも、車でも、そのぞれぞれの速度によって味わい方が変わる。同じ道でも、時間帯、向かう方向、移動の速さで思うことが変わる。風が変わるし、その速度に結びつく体験が違うから。数年前、高校の通学路を、自転車で通った時に、当時の記憶がばっと蘇った。速度による風景の見え方の変化なのか、サドルに体を乗せたことによる視座の高さか、樹木など周辺環境の香りか。歩いてる時と、自転車の時でも、全然、心のくすぶられた方が変わった。

明日も沢山移動するので、今日はもう寝ることにします。富士山を、まだ見ていない。