私道かぴ「稲取、ごはん!ごはん!ごはん!(3日目)」
起床のち朝市。
八百屋という形態は、調理の仕方などお客さんと話すことが多いのでコミュニケーションが花咲くなあと思いながらしばし見ていた。はすの葉っぱ、撮影用に店先にも準備してある。
のち思い立ってアニマルキングダム。
強風。耐えるみみずく。
そのあとはひたすらごはんをあげる。
寄って来る面々。
最後までついてきた子。
…もうないの。ごめんね。
アニキン、背景が美しい山で居るだけで圧倒される。すばらしい景色だと思う。
食べ飽き始めているきりん。(このあと小松菜を根こそぎもっていかれる)
小松菜を持った子どもがカピバラに追いかけられ、行った先の柱にぶつかりこけた挙句カピバラに追い付かれて号泣、という場面があった。
飼育員さんが駆け寄って「ごめんねえ~久しぶりにふれあい再開したところで、カピバラさんたち張り切っちゃったね。怖かった?大丈夫?」となだめていた。動物だけでなく人間をなだめるのもうまい。
鼻に小松菜ついているワラビー。かわいすぎて近くで見ていたら飼育員さんが「さわっていいですよ」と言ってくれた。おそるおそるさわったらふわふわの毛。「昨日袋の中確認したら妊娠してたんです~」とのこと。袋の中確認するんだ…すごい。
ホワイトタイガーにあげる肉は血抜きされていないものなので、人間の食べるものより安いのだとか。「週の半分くらいしか食べないうえに、毎回腹五分目くらいしか与えないので、食費は一週間でも4500円くらいです。なので他の動物を飼うよりもお得ですよ!」と飼育員さん。お得とは…?
「お部屋はふたつ用意して、掃除のときは移ってもらってます。そうじゃないと私たちが食べられてしまうのですね~」という説明で子ども爆笑。子どもって案外残酷なジョーク大好きだよね、みたいなことを思う。
その後は宿に帰って作業、のち焚火を囲む会、のち静大生と地元の方との交流会。
「稲取の人は熱しやすく冷めやすい」という言葉を聞きながら、イベント好きな場所はおおよそこういう言い方で自分たちを表すなあと思った。ただ、そのどこにも活気があるのは事実だ。
よそから来た、この土地を大切に思っている人だけでもだめで、この土地にずっと住んでいる、地域を誇りに思っている人たちだけでもきっと足りない。双方の間をつなぐ、この土地にいるめちゃくちゃ熱い人。どうしてそこまで、というくらいに地元を盛り上げたいと思っている人。
これまで会った各地のそういう方の顔を浮かべながら、稲取の疼きを聞いていた夜だった。