西松秀祐「函南探訪(2日目)」
今日は朝8時ごろから函南駅へ向かって車を走らせていると、道路標識に丹那断層の案内がでていた。今日はそちらへ行く予定ではなかったが、興味が沸いたので先に断層へ向かうことにした。
公園には断層を東西方向に横切る形で、深さ3mほど採掘され断層断面が展示されている。ここで展示されている断層のずれは1930年に起きた北伊豆地震の際にできたものだそうだ。どの層がどの時代のもので、どういった特徴があるのかなど詳細が記載されているのだが、一眼で分からず行ったり戻ったりと繰り返し断層を眺めた。(下:断層場所にいたカニも似たような動きをしていた)
そしてこの断層の横ずれは1000年に2メートルほど横ずれを続け、50万年前から今まで約1キロにわたって断層はずれていっているそうだ。
この断層公園で個人的に興味があったのは、①断層のずれによってもともと一つだった川がわかれてしまっていること。②そしてこの北伊豆地震が丹那トンネル工事の工期中に起きたということだ。(このことは後日また調べたいと思う。)
断層公園付近を散歩していると、こんな名前の小さな橋を発見した。(上)由来は現状分からないし、おそらく違う気もするが、断層を通してずれ続け動き続ける大地の上で人間ができる一つの反骨のようなものを想像してしまう。大きすぎる自然に対する、こういった人間の仕草みたいなものをたくさん見つけたいなと歩きながら思った。ゆっくり1キロほどは歩いただろうか、時間にして30分ほど。この地層だったらおそらく50万年。歩きながら変わっていく風景の中で、距離と時間が意識しやすかった。
メモ
火雷神社:雰囲気がよい。鳥居をぬけ3本のタブノキの間をぬい本殿へいく。鳥居ー階段ー本殿が真っ直ぐ一直線につながっていたものが地震によりずれている。疑問:断層というのもそもそも一直線なのか?火雷神社と断層公園を結ぶ線を歩いてみたい。
丹那断層を見た後、私は函南にある古本屋さんを2軒回ってから、古本屋とその街の関係について。
そのあとに畑毛温泉へ あまりにぬる湯で気持ちく(普段はいっている別府温泉での温泉の所作とは違い、長湯前提)疲れてしまって寝落ちする。
図書館へ行き 郷土資料コーナーへ 酪農コーナーにあった優秀賞を取った牛たちの写真に何か感じる。
ようやく函南駅へいき、夜まで散歩。
駅前の住宅地を坂を下りながらぬけていくと、すごいきれいな畑が川沿いに広がっている。こんな農地と新興住宅地が近いのがなんとなく不思議な感じがした。日没の光の中みるその景色の変化はどこか映画的だった。