草野冴月「感謝と大切なものと松崎町(7日目)」
旅人▶︎草野冴月
滞在地域▶︎松崎町
マイクロアートワーケーション最終日の草野です。
今日は最後のご挨拶と車移動の日になりました。
朝は昨日買っておいたピザをトースターで温めて、伊豆文亭の足湯で朝ご飯。
そのあと、どうしてももう一度来たかった「フランボワーズ」さんで桃のタルトを。もはや食い倒れツアーの様相ですが、最終日なのでお許しください。
松崎町、ご飯が美味しくてしっかり3食お腹いっぱいとおやつを食べていたら、少々(?)体重が増えておりました。あれだけ食べれば当たり前やろがい!という感じです。
次の公演までに減量せねば……
お昼前に、旧依田邸で行われていた会議に少し参加させてもらい、皆さんとお昼ご飯をいただきました!松崎町で食べる最後のご飯が1人じゃなくてよかった。
いや、そもそも歴史的文化財で会議、というのが素敵じゃないですか?!松崎町に住んでいる皆さんは普通のことなのだろうか……
松崎町のこういうところがすごく好きです。
懐が深いというか、大切なものが身近にある感じというか。それを囲い込むわけでもなく、ごく自然に歴史と“共にある”というイメージが強い町でした。
旧依田邸でイマーシブシアターか推理ツアーをやってみたいぞという野望が膨らみました。
皆さんとさよならをして、
最後の最後に「野天風呂 山の家」へ。
熱い熱い温泉で、松崎町でのワーケーションを締めました。
帰り際、企画観光課の佐藤さんとご挨拶もできました。本当にありがとうございました!
車で帰る途中、山の間から海が見えなくなってきたり、街の明かりが増えてきたりするのに寂しさを覚えてしまいました。
そして、静岡の夜は、思ったより明るくて音が多いということに気が付きました。
何を言っているんだ?と思われるかもしれませんが、夜は暗いのが当たり前なのです。
松崎の夜は静かで、鈴虫の声が聞こえて、街灯の灯りは少なくて、ちゃんと暗くて、穏やかでした。
マイクロアートワーケーションで松崎町に滞在した1週間は、自分でも気がつかないうちに忘れていた“大切なもの”を思い出すことができた旅だったのだと思います。
わたしにとっての“たいせつなもの”
町にとっての“たいせつなもの”
たくさん見つけて、何かできたらいいな。
まつざき里山ファクトリーの皆さん、アーツカウンシル静岡の皆さん、本当にありがとうございました。私の中の宝物が増えました。
しっかりとしたお礼は、またまとめの時に改めてさせてください。
10月末の花飾りの時に、また来ようという予定を立てながら、最後の台詞です。
「旅人は去るもの。でも、きっとまた来るわ。ここが気に入って戻ってくるアサギマダラみたいにね。」