池田ひとみ「松崎町2日目」
(※文章は後で加え更新しました10/4)
朝9時頃に町役場に集合、町役場の佐藤さん、スーパー案内人土屋先生、同じ時期に滞在している癸生川さんとリアルでの初めましてのご挨拶。
さっそく松崎町で多く見られる「なまこ壁」の漆喰塗り体験に参加させていただけることになった。
漆喰は家の壁に一度塗ったことがあるけど、その時は鏝(コテ)でうまく塗れないため、ゴムベラで塗ったのだった。
上から重ねて塗っていくのだけど、鏝はやっぱり思ったより難しい。職人の高橋さんに熱心に教えてもらい嬉しい。
その後、旧依田邸へ。母屋は築300年とのこと。なまこ壁や、大きな柱など、普通の住居とは違った豪華な作りに驚く。宿として経営されていた時期もあるとのこと。
こちらで養蚕業が盛んだった頃の写真、ずらっと並んで糸を紡いでいる。
午後は一人行動で、伊豆の長八美術館へ。
左官と日本画を学んだ入江長八が独自に発展させた鏝絵。半立体のレリーフの様な絵画で、思っていたより繊細で驚く。
また掛け軸の表装部分や額の部分まで漆喰でできているのが印象的だった。
長八美術館とセットのチケットを買った、岩科学校にも行ってみる。
明治には洋風木造学校が日本各地で作られたそう。
ここでも長八の作品がいくつもある。天井のランプ掛け。
型押しの版木が気になる。
版木を使った壁と長八の漆喰で描かれた鶴
色々なものを見て、話もたくさん聞くことができ、少しずつ松崎町をまわりながら過ごすことに慣れてきた気がした。焦って町全体を把握しようとするのではなく、明日からはもう少しゆっくりと見ていこうと思った。