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草野冴月「棚田と大地と交流会(6日目)」

旅人▶︎草野冴月
滞在地域▶︎松崎町

マイクロアートワーケーション滞在6日目の草野です。今日は大地の力を浴びた日でした。

午前中は、再度街並み散策へ。
あんまり人がいないな……と思ったら今日は平日でした。ちょっとした優越感を感じつつ、「アサイミート」さんで川のりコロッケ、「Costa Forno」さんで塩パンを買って松崎海岸へ。
曇っていたので気温もちょうど良く、海風を感じながらの朝ごはんでした。

川のりの風味と塩味がちょうど良い。
ハッ、これが本当の、のり塩……
路地を歩いて「永楽堂」さんへ。
長八さくらもちはつぶあんだった。

やはり、5分歩けば歴史的建造物に出会う町、良すぎる。あそこは良いステージになりそうだな、とか町の中の風景がお芝居の中で登場したら、町を見る目が変わって楽しいだろうな、とかそんなことを考えながら歩いてみました。
いいな、まち歩きシアターやりたいな。

ペロリと平らげた。

お昼は、大ファンになってしまった「サルーテ」さんでオーブン焼きの2種盛り(黒米と玄米のリゾットとペンネミートソースグラタン)!
ここのイタリアンを食べに松崎町に通うまである。
絶対にまた来ます。

午後は、元ジオガイドの渡辺さんと武彦先生に「石部の棚田」と「千貫門」に連れて行ってもらいました!

棚田は整備するのに時間も手間もかかるそう。
ここまで綺麗に再生するのは、相当な苦労があったのではないでしょうか。すごいの一言では足りない気がする。

棚田に続いて、千貫門へ移動。
海岸へ続く遊歩道は、舗装されていてとても歩きやすいのだけど、急勾配。今日もしっかり汗だくになりました。いい汗かいた!

水を行き渡らせるのにも、計算と工夫が必要。
棚田の作業道を抜けて。
想像していたより10倍大きかった「千貫門」
柱状節理がはっきり見える。
簡単に割れる凝灰岩。
渡辺さんは、ずっと凝灰岩を割っていた。
岩石の様子から、太古に加わった大地の力を感じる。

マグマが噴火せずに固まって、それが地上に現れた烏帽子山と千貫門。
岸壁の形や節理が走っている方向、岩石の色の境目から、大昔にここで何があったか知ることができる場所。まるで、全体がタイムカプセルのようでした。

地学というのは、地球科学を略したものだ。と大学の地学の先生がよく言っていました。
地学は、地球を知る学問。自分達が生きている、この惑星がどうやってできたのか、今暮らしている大地はどこから来たのか、解像度をあげて世界を見ることができるのです。
人間って、贅沢な生き物ですね。

千貫門から戻って、「伊豆まつざき荘」の日帰り温泉で汗を流したあとは、MAW交流会へ!!
「井むら」さんでお酒と美味しいお料理をいただきながら、松崎の思い出とか、今回の旅で感じたこと、思いついたことをお話させていただきました。

「松崎町の歌」誕生秘話が素敵でした。
明日はじっくり時報を聞いてみます。
松崎町の皆さんは、すごくこの町を愛しているのだということが伝わってきました。羨ましい。

……エッ、明日で最後?!一週間は短いですね。
次は10月末のアサギマダラの時期かな。

では、最後に今日の台詞です。


「この土地を作ったのは地球だけど、この町を作ったのは私たち人間なんだよね。町は、人で成り立ってる。だから、私はこの町が好き。」