柴田まお「22.9.7 あめでも」(6日目)
●5日目 雨
私が室内に入るときは大雨、出るときは止む。とっても運がいい日。
ある意味最終日、明日は東京へ帰る。本当に寂しい。
旅人である私たちは、なんだかんだ毎日顔を合わせる関係となっていた。今日も先ほどまで、楽しかったねーと喋りながら美味しいご飯を食べ合っていたのだ。
みなさんが帰った後、
最後の夜だし、少し振り返りをしようと思う。
まず、私がこの「マイクロ・アート・ワーケーション(MAW)」を知ったのは、SNSからで、元々2年前行った「UNMANNED無人駅の芸術祭」を知ったのがきっかけだった。
意見交換会の際に「静岡に行ったことありません」と堂々と言った私。
全然来たことあったし、なんなら芸術祭としても来てる…なんて雑なんだ私。土地感覚どころか、街の名前だけ覚えて、県自体の把握はしていなかったのかもしれない。こんなところで、当てずっぽうの生活が曝け出す。これはいかん過ぎる。
なんとなくの地図をたどり、去年参加していた知り合いの様子を、noteから見ていた中で、このワーケーションに出会った。
私が、河津を選んだ理由、
海と山があって、そんな自然の中で沢山の時間と経験を得ることができると思ったからだった。
単純な理由かもしれないけれど、そんな町にとても惹かれたのだった。活動拠点からは体験できないような生活を望んでいたのかもしれない。
あっというまに5日目。正直こんなにも楽しく、日付も時間も忘れるほど満喫すると思っていたなかった。
新たらしい出会いはもちろん、河津の方は本当に優しく、沢山のことを教えてくれると同時に、外から来た私たちのお話も丁寧に聞いてくれたのだった。
帰ってから、自身の経験結果が楽しみだ。
最後の投稿で書くつもりだったが、終わりが見えてきて少ししんみりしたのでまとめてみた。
うー今日も沢山いいもの見たぞ!シャッターを切る。
宿泊先の「なごみの里」のチェックインの際に頂いた「踊り子温泉会館の利用券」を果たし、午後イチに入ったせいか1日よりのんびりと観光した。
豪雨にはなったが、今日は雨女がのんびりだからかなあと、ちょけた冗談を考える。
さあ明日が最後。こんな行きあったりばったりの自分に、最後期待をする。きっとこの町をより知るきっかけを掴むことを。