1月24日(火)タンスのダンス
この日瀧瀬は終日富士から不在、東京の代々木[八幡]にいた。YCCCのインスタグラムには今日もセキ文具店の解体現場にいる野口くんの様子が上がっていた。
ここからタコセンまで徒歩2分の距離。しかし大きな棚を人力だけで持ってくとなるとわけが違う。このときドキュメンタリー映像担当の中島さんが取材していて、田村も店営業の合間にタイミングよく居合わせていた。
結果、こんなことが起きていた。
タンスのダンス ソロver
タンスのダンス デュエットver
あとで話を聞いたところだと、前日も中島さんが居合わせていたのでカメラを置き棚運びを手伝おうとしたそうだ。でも野口くんは「運びのプロ」を自認している。
ここでいう「運び」はフィジカルに物理的な「ものはこび」も指すし、状況・できごとの「はこび」、2つのことを指す。自分の体を使うのも制作のうちで、ことの運びを大事にしている自分のことを撮影してほしい。そう伝えたところ、中島さんはこの日撮影に徹してくれた、と野口くんは後から言っていた。「自分のエゴを働かせて一番撮りたいものを撮っていい」と伝えた、とも。
次の日吉原に戻ったら、中島さんと野口くんのあいだに以前より柔らかいけど強い人間関係が生まれてるように感じた。竹もふんにゃりしなることはできるけど、そう簡単に折れることはあまりないなあ、なんて考えたりしていた。
(YCCC 瀧瀬記)