米原晶子「まったりと、でもあれこれと」(5日目)
今日も文句のつけようもない晴天。日が昇り切る前に歩こうと、用宗を再訪。用宗出身の旅人仲間、仁科さん激推しのしらす丼を食べて海へ向かう。どんどん暑くなってくるので、海を臨めるジェラード屋さんで体を冷やす。今日は他にも行きたいところもあるので、早々に静岡駅へ。海岸から30分後には新幹線に乗れるのが、静岡の強力な魅力だと思う。それから、海を見て、振り返ると山が見える所も。
少し涼しくなるのを待って、夕方は駿府城公園へ。2日目に街歩きの案内をしてくださった井上泉さんら、シズオカオーケストラさんの「しずおかの秘密交換所」へ。これまで市内の様々な場所で、質問を変えて秘密を収集・交換してきた企画が、今日は駿府城公園で行われるとのこと。
私には「大切な場所」と言い切れるほどの場所はまだ無いけれど、昨日見つけた場所について聞いて欲しくて、写真を見せながらつい話し込んでしまう。一人旅は自分のペースで街と自分に向き合う贅沢な時間だけれど、面白いこと・驚いたことを誰とも共有できないことが味気なく感じることもある。見知らぬ土地で素敵な場所を見つけた興奮冷めやらぬうちに聞いてもらえて、とても嬉しかった。おそらくこの企画のコンセプトは静岡で暮らす人が、共にこの街で暮らしている誰と街について教え合うことを目指すものだと思うけれど、例えば番外編として、観光シーズンに新幹線のホームとかバスターミナル等で旅行者も参加しやすい回があると、旅行者は旅行中の熱を誰かと共有できる有り難い企画になるのではないか、と感じた。
また今日は、展示切り替え中の静岡市美術館と1Fのみプレオープン中の静岡市歴史博物館も訪れた。2館とも身を置くことで自分自身の意識や視点を普段とは少し変えることができるような、それでいて居心地の良い空間だった。(下の写真は、歴史博物館)展示が見られない日でも、無料エリアで待ち合わせや物思いに耽りたい。
日が傾きはじめホテルに戻る道すがら、商店街の真ん中でパフォーマンスをする人を発見。これが、まち劇スポットですね。じっと見入っている子ども達がどんな大人になるか、とても楽しみ。