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池田ひとみ「松崎町5日目」

左官業の中村一夫さんのアトリエ「中村左官鏝絵倉庫」を訪ねる。
鏝絵を始めたのは、毎年松崎町で開催されている全国漆喰鏝絵コンクール(今年で22回目)に出品するよう地元の左官職人に声が掛かったことがきっかけだそう。

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所狭しとぎっしり並んだ鏝絵、制作スピードのお話からも多作な印象を受けた。
鏝絵の技法は彫塑(ちょうそ)という。釘の先端を叩いて平たくして作った手作りの鏝で、立体的に漆喰を盛って作っていく。固まった後に削ったりはできないので、漆喰が乾いていく時間をみて形を押さえて成形していくのは、見ているよりとても難しい作業であることがわかる。

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表札も漆喰で作ってある、作業場も元々農機具をしまっていた小屋を改造して作ったとの事。中村さんから直接お話を聞けてとてもありがたかった。

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石田地区の棚田を見に行く。
標高120~250m、駿河湾を一望できる。富士山は見えず小雨で霧がかかっているのがちょっと残念でしたが、今週末稲刈りのイベント前に、稲穂の棚田が見ることができた。
 棚田オーナー制度というものがあり、田んぼの区画毎にオーナー名札が立っている。詳しくは松崎町のサイト参照
田んぼを維持する事と、都会と地方をつなぐ取り組みとしてとても有意義。
石部の棚田のお米で作った百笑一喜という焼酎があると聞いたのでお土産にしようと思う。

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一旦夕方頃まで仮眠をとった後、野天風呂「山の家」に行ってみた。松崎町には、6つの温泉(松崎温泉、桜田温泉、大沢温泉、岩地温泉、i石部温泉、雲見温泉)がある。
ここは大沢温泉。透明で、しょっぱさ等はなく、温度は高め。湯船の下から、温泉がゴボゴボ湧いている。温泉に入ったあとの体はぽかぽかで、橋の上を歩くと風がとても気持ちがよかった。ちょうどいい気候の季節に松崎町を訪れることができたのだと実感した。
夜になって雨が降ってきて、明日も雨なのでどうしようか考える。