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西松秀祐「函南探訪(3日目)」


朝、ホストである酪農王国オラッチェへ向かい、オラッチェの仕事の見学をさせてもらう。まず酪農用に育てているとうもろこしの迷路で遊ぶ。

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(巨大とうもろこし迷路)

そのあと丹那断層そして火雷神社を見て、道の駅へ向かう。道の駅には、わさびミュージアムとめんたいパークがあり、両方を見学することに。どちらも試食が凄いなという印象と、なんとなくお互いを意識しあって試食がどんどん豪華になっていっているような気配を感じた。それくらい試食が充実していた。

わさびミュージアムでは、わさびの剃りおろしの粘度、粒子の違いと、その味の違いについて学ぶ。そして改めてこの場所の伊豆や富士の水の豊かさを感じる。

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道中オラッチェの方と丹那小学校の話をしていて、小学校を特別支援学校と合併させて残す動きもあるとの情報を聞く。廃校にして大きな町の学校へ編入させていく流れが強い中で、個人的には学校を残す動きにいいなぁと思う。

昼休憩にNeguraキャンプ場へ行きテントをはる。オーナーのワタナベさんと函南の移住者の話をした。ものづくりをしている人は知っているとのことで、時間があえば会ってみたいなと思う。

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オラッチェに戻り、農業体験をする。ししとうの収穫。さつまいものつる返しを行う。

オラッチェを出ると小学生がプラカートを持って「これを見よ」という感じでふっている。今年の運動会は人数が少ないため、地域の方も参加していただきたい。と書かれている。朝の話を思い出しながら、ちょっとぐっとくる。参加してみたい気持ちもある。

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そして興聖寺へマリア観音を見学に行く。庭木の剪定中の住職さんが対応してくれ、本当に様々な郷土史について話をしてくれた。

文献上で(上智大学キリシタン資料室)で伊豆にキリスト教が登場したのが1620年のフェルナンデス神父のイエズス会報告で、ドイツ語で書かれた日本キリスト教分布地図には伊豆教会と明記されている。

住職さんと話していて感じたのは信仰と人の移動について、自分が知りたいと思ったことだった。どのように伊豆にキリスト教が入ってきて、広まっていったかなどの文献は、おそらく1628年の弾圧で焼却されるなど、難しいかもしれないが、人の移動と信仰の広まりみたいなものは繋がっているように思えた。今後自分なりにその視点をもって散策していきたいと思う。

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キャンプ用の食材等を買いテントへ。

オラッチェで頂いたナスを焼いて食べる。オリーブオイルと塩のみ。ライトがなくてけっこう闇鍋状態だったが、甘みが強くとてもおいしかった。