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西松秀祐「函南探訪(6日目)」

今日は丹那にある酪農王国オラッチェにて、土日のみ開催される朝市を訪れた。この朝市は滞在中よく会った人たちから聞いたり、おすすめされていた。話を聞いていると、この朝市は丹那村のお母さんたちが育てた新鮮な野菜が購入でき、丹那村に住む住人や丹那意外の都市から朝一のためにやってくる人たちがいたり、観光客含め、様々な交流の場でもあるとのこと。

私は村のお母さんたちに食べ方の知らない野菜について質問したのち、葉っぱ付きの唐辛子と、名前を聞いたけど忘れてしまった野菜1袋と早成みかんを1袋購入した。

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(生姜の葉は食べれないが、臭い消しに使えるらしい。玄関とか冷蔵庫とかに置いたりすると良い香りになるらしい)

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その後、オラッチェの職員の佐野さんと駐車場付近で立ち話をした。丹那という場所の魅力や課題点について、様々な角度で話を聞くことができた。特に個人的に丹那の現状で気になっている「来年から丹那小が小規模特任校になること」について、村の大人たちの動きについて少し知ることができてよかった。すれ違いだったが、当日校長先生がチラシを配りにきていたみたいで、そのポスターも見れて良かった。地元の人の視点、子供の視点、移住者の視点や旅人の視点、それぞれがどのように結び合うのか、この村の未来が楽しみな気がした。

立ち話のあと、私は丹那に15年前にやってきたバーブさんという方に会いに行った。アポ無しだったため、在宅中ではなかったので、函南町へ向かい天文台へいった。函南町にこの数日間滞在して、様々なジャンルで「移動することについて」そして「時間と距離」ということを考える機会になっていたので、天文学と地学が両方みれるらしい、この場所は良い機会のように思えた。

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天文台で学んだこと

:太陽にはたくさんの様々な向きの強い磁場がある。:太陽も自転しているが太陽の場所によって1周する時間がちがう。:天狗の爪とよばれた古代サメの化石がある。:神縄断層では伊豆半島がぶつかっている断層がみれるところがある。:サヌカイトと呼ばれる結晶が一定方向に並んでいる岩石はいい音がする。:函南、丹那と名付けられた惑星がある。etc...

天文台の中にある博物館を見学していると、バーブさんから連絡があり、このあとは家にいるから来ても大丈夫と連絡を受けた。

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バーブさんの工場BOHEMIAN CRAFTSに到着し、工場を見学させてもらう。バーブさんは函南へ移住して15年ほどになるそうで、家具をつくったり、車をカスタムしたり、内装のリフォームをしたり、ウクレレを弾いたり様々な活動をしている方だ。NEDOKOキャンプ場で焚き火を一緒に囲む機会があって、本当に楽しそうに時間を過ごす方だなと思い、その人の工場は伺ってみたい場所だったので、本当に行けて嬉しかった。話すのに夢中であまり写真はとれてないが、下の写真は酪農王国オラッチェにあるバーブさんが建てた小屋。牛型の風見鶏が上にあるのが特徴。

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バーブさんの工場も元牛舎だったらしい。工場の外で焚き火をしながら話していると徐々に元牛舎が今の工場になるまで、どのあたりが手を加えられてきたのかを理解していく。(窓付きの牛舎はそもそも珍しいらしい)

話す中で「公私に役立つものを揃えていった結果、いまの工場ができてる」と言っていたのが印象的で、自然に好きなことと仕事が相乗効果をあげている活動だなと思った。(居心地が良くすごい長居してしまった。)

車で今日宿泊するホテルに向かう際、なんとなくこの数日の自分の動き方を整理してみた。函南をおとずれ、初めは自分の興味に従ってその場所をちょっとづつ知っていった。そしてその動き方によって人と出会う機会があり、徐々に話をする機会が増えていった。人を知るとまたその場所に来たくなる。今回の滞在が明日までになり、また来る理由みたいなものができた滞在だったなと思うと、本当に贅沢な時間だったと思う。