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清水玲「雲見の牛着岩、下賀茂の街あるき(4日目)」

曇りのち晴れ、気温は19℃。昨日よりも少し暖かい。8時過ぎに出発し、2日目の潜降訓練の場所、雲見へ。

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千貫門や烏帽子山には来たことがあるが、思い出岬やそのすぐ近くにある陸トンビや牛着岩には来るのは初めて。

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写真中央の富士山の左側にある岩が陸トンビ、右側が牛着岩。実習で潜ったのは牛着岩の周辺。今年の台風8号による土砂流出も記憶に新しいが、かつてこの地で暴風雨による大洪水が起きた翌朝、港の正面の岩に牛が流れ着いていたというのが名称の由来らしく、左側の大きい岩を「大牛着」、右側のやや小さい岩を「小牛着」と呼ばれている。

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潜降は、昨日よりも今日の1本目、1本目よりも2本目と回を重ねるごとに少しずつ水中動作も安定し、落ち着いてまわりを見渡せるようになってきた。

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水中移動や中性浮力のコントロールにもだいぶ慣れてくると、大きな岩と岩の間を抜けたりくぼみの下をのぞきこんだりできるようになる。こういう海底火山時代の痕跡を残した地形を、伊豆半島各地の海沿いの道や山道でたくさん歩いてきたけど、海中では初めて。

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海中にも四季があり、岩に付着する海藻類は季節とともに表情を変え、透明度にも影響する。春になるとプランクトンなどが増え透明度は低くなり、秋から冬にかけて透明度が高くなる。まだ水温がそれほど低くない今の季節は、ダイビングにはもってこいの季節だという。

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今回のCカード取得のための潜降訓練で潜ったのは深度17メートル弱くらいまで。もう少し深いところに行けば、縦や横に抜ける複雑な地形の重なりがあるらしいが、そういった場所に行くにはより経験を積まなければ行くことができず、自分が潜ったのはまだまだほんの入り口に過ぎない。

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海中の大小様々な特徴的な岩には名前が付けらているのも面白い。遊歩道や登山道のように、海の中にも道がある。

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あっという間に本日の2本の潜降も修了。そして無事にPADIのCカード(ライセンス)も取得。


午後はローカル×ローカルに戻る。15時からイッテツさんの案内で街歩き。少し時間に余裕があったのでちょっと一休みと思っていたらダイビングショップに忘れ物をしたことに気づき、自転車をレンタルしてひとっ走り。あわただしいひとときだったが、青野川沿いを自転車で走るのはとても気持ちがよく、自転車のスピードは歩くのとまた違った、何気ない生活感を感じられる視点を経験することができて新鮮だった。

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仕切り直してイッテツさんと街歩き。ローカル×ローカルを出発し、下賀茂の商店街通りから三島神社、青野川沿いを歩いて川沿いのカフェ、かつてスナックやプールだった空家や廃墟などを回りながら約2時間歩いた。

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店舗や住居など建物の移り変わりだけでなく、それらをとりまく人たちの相関図を交えたイッテツさんの語りは、ローカル×ローカルらしさ?を感じることができた。これについては、まとめの記事でゆっくり書ければと思う。

街歩きの後、そのままイッテツさんがおすすめしてくれた日帰り風呂と食事処へ行くことに。日帰り入浴の「ポリネシアン風呂」は、温室の中に風呂があり、想像以上に驚かされた。

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お風呂のあとの夕食は、同時期にMAW滞在している西本春佳さんとローカル×ローカルのすぐとなりにある「小さなレストランしいの木やま」へ。小さなレストランとうたいながらもメニューは豊富で、料理もおいしい。滞在中に立ち寄った飲食店についてもあらためてまとめ記事に書きたいなと思うが、人に紹介したくなるいいお店が多い。とても。

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西本さんとも活動の近況や、今回の滞在中の出来事や南伊豆について、今住んでいる街のこと等々、いろいろと意見交換。以外にも自分の出身地との接点があったりして、MAWを通じた不思議なめぐりあわせを感じた楽しいひと時だった。