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草野冴月「夕陽と友達と小さな奇跡(5日目)」

旅人▶︎草野冴月
滞在地域▶︎松崎町

マイクロアートワーケーション滞在5日目の草野です。今日は、休日みたいな旅をする日でした。

昨日まで、たくさん歩いて色々なところを巡っていたので少々ゆっくりする日が欲しいなと思い、「何もしない」をする日にしてみました。
滞在期間が1週間というと、長いようでとても短い(あと2日しかない!)ものです。が、だからこそ今までインプットしたものを咀嚼したり、飲み込んだり、体に落ち着かせる日を作ったというわけです。

普段、この町で暮らしている人はどんな時間を生きているのかな、なんて考えたりしていました。

午前中は、宿泊している「ゲストハウス・イトカワ」で溜まった仕事をぼちぼちと片付けます。
外から聞こえる音は、蝉の鳴き声だけ。アブラゼミから次第にミンミンゼミの鳴き声に変わっていきました。蝉の声もうるさいほどではなく、作業中のBGMにぴったり。良い午前中でした。
捗ったな……

ここで事件が発生。
1週間ほど前に購入したワイヤレスイヤホンをケースごと紛失してしまったのです。探せど探せど出てこず、意気消沈( ;  ; )
こうなったら美味しいご飯を食べようと、宿から徒歩30秒の「地魚さくら」さんで、鯵まご茶定食をいただきました。

(写真を撮り忘れてしまったので松崎町のホームページをから拝借)

釜で炊いたご飯と鯵のたたきが美味しすぎるが、量が!!
すごい!!

「さくら」の順番待ちをしている時に、小さなお友達ができました。目が合うやいなや、ニャーと鳴いて駆け寄ってきて足にべったり。しばらく離してもらえませんでした。
君は……私と前世で会ったことがあるのかい……?

懐っこいガール
移動しても着いてくる彼女。君の名は…?

お店から出てきたあとも、この調子。
そして、この子が後ほど小さな奇跡を起こしてくれたのです。

午後は「浜丁」さんでいちごミルクの炭酸割りを飲んでゆっくり。また明日も、と思ったけれど土日のみ営業でした。残念……きっとまた来ます。

いちごミルク炭酸って珍しいなあ。
桜葉餅もいただいた。お餅の粒が荒め。美味しい。
またところてんをもらってしまった…!
美味しい!!そして嬉しい!!

その後、無性に夕陽が見たくなり、支度をしに一旦戻ると……お昼に会った友人(猫)と再会しました。
しかも、今度はなぜか私の足に体を擦り付けて、移動させようとするんです。
なんだろなと思って猫の言う通りに移動したら、今度は、猫が停めてあった車の下に入って黒い丸い塊を転がしてきました。
なんと、私が今日無くしたワイヤレスイヤホンでした。嘘みたいでしょ??本当なんです。

小さな友人が起こしてくれた、小さな奇跡でした。
松崎は奇跡が起こる町なのだ……。

松崎港からの夕陽

夕陽も無事に見ることができました!
雲がかかっていたので、その間から橙色の光が差し込んで美しかったです。
明日も良いことがありそう。

では、今日のセリフを書いて終わりにします。


「別に、“何かしよう“って思わなくてもいいんじゃないの?ここに居て、目で見て、感じたことが、そのままアンタの中に落ちていれば。夕陽が綺麗だったとか、温泉が思ったより熱かったとか、そういうのでいいんだって。自由を怖がらないで。自由は楽しむものだよ。」