佐藤美代「焼津滞在記」(6日目)
焼津滞在6日目です。毎日書く予定が少し更新止まってました。
午前中は、みんなの図書館さんかくの本棚オーナーさんで先日の焼肉&朝ラー仲間の岩見さんがされている魚釣りの個別レッスン「つりてらこ」を受けに、焼津漁港親水広場ふぃしゅーなの釣り場へGO。
アートワーケーションに来て海釣りが出来ると思っていませんでしたが、釣りにはずっと興味があったので、これを機会に約3時間の実践レッスン受けちゃえ!と言うことで、釣りの道具の説明から竿とリール、餌の付け方、基本の釣り方まで教えていただき岩見さんと合わせて小さいカサゴを11匹釣りました。
びっくりしたのは、岩見さんが釣り針を海に入れて3秒もしないうちに早速1匹釣れたことです!!
因みにこの日、周りの釣り人たちはあまり釣れてる様子ではなく。岩見さんは人知れず釣りの名人、そして釣りの師匠だと確信しました。
30分くらい釣れない時もあれば、割とすぐに釣れる時もあって不思議だなと思っていたけれど、岩見さん曰く波の流れや天気、海水のプランクトンの状態、時間帯など様々な自然の条件や、もちろん道具や釣り方によっても同じ場所で釣っていても成果が違うということでした。
カサゴは釣れたけれど小さいし記念に写真だけ撮って放流しました。
その後は、朗演師の大石みつえさんのご自宅にお邪魔して、大石さんの活動についてインタビューをさせていただきました。
“朗演”とは、台本を見ず、身振り手振りを交えて作品を語る独特な手法の語りで、大石さんは朗演の団体エトピリカに所属されていて、焼津市を中心に単独で公演を開催されています。
短い作品だと17分ほど、1時間以上の朗演をすることも多いそうです。イメージとしては一人芝居や落語や浪曲、講談に近いものがあると思います。
頭の中に台本を入れるだけではなく、登場人物によって声色を変えたり、身振り手振りが加わることによって聴く人のイメージを広げられるようにしているようです。
公演が終わった後、お客さんに泣いてありがとうと言われたり、それぞれの感想をきくと心からよかったなと思うそうです。
大石さんは、小さい頃に家の前が映画館で、父親の映画館での仕事のお手伝いをしながら東映や大映の時代劇をよく見ていたそうですが(そのころはまだ子供が観られる映画は限られていて小学校でも映画館に行くのを禁止されていた)、そこで役者さんの演技の間の取り方や表情の使い方を見て色々な吸収していたと仰っていました。
今まで沢山のお話を選んで、やってきた大石さんだからこその言葉ですが、
“どうせ覚えるならちょっと物足りないなと思う作品を持ってあちこち出かけたいと思わないから、本当に自分がやってみたい作品をやった方が良いよ”
“行けるときにいろんなところに行っといた方が良いよ、全部自分の宝になるよ”
と、教えてくださいました。
夜は、高嶋さんと、みんなの図書館さんかくの本棚オーナーさんのみきとさんにディスカバリーパーク焼津天文科学館の星空観望会に連れていってもらいました。
プラネタリウムで短めの解説を聞いて、その後焼津市出身の望遠鏡づくり第一人者、法月惣次郎さんの製作された巨大望遠鏡での天体観望とともに、屋上展望スペースで星座探しもしました。
科学館に着いた頃は結構空が曇っていて星空が見えなかったのですが時間が経つうちにプロキオン、アルデバラン、シリウスなど6つの1等星を結んで現れる冬のダイヤモンドもかなり見えるようになって来ました。
今回の焼津滞在で最後の夜。しばらく滞在した土地を離れるのは少し後ろ髪を引かれる気分ですが、同じ星座は長野に帰ってもまた見れますから。繋がっている意味でもとても素敵な締めくくりとなりました。
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