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高嶋敏展「空の青 海の青さの その間 サーフボードの 君を見つめる」(焼津6日目)

早起きをした。富士山の写真が撮れずにいたので焦っている。
しかし、早く起きたって曇っているものは仕方ない。
朝5時からやってる黒潮温泉に行ってみる。
するとすでに車が満車に近い。
昨日の朝ラーといい、焼津の朝は早いのかそれとも夜がないのか?

ライブビューカメラで天気をチェック。
ダメだこりゃ。

ダメだと言ってもなんかやらねば仕方ない。ともかく富士山が写るエリアまで歩いてみる。
港は日曜日だからか静か。



瀬戸川の河口まで来たら波の音がする。まさかと思ったら河口から波が逆流している。波と波がぶつかって三角波が立っている。
波がぶつかる後ろで列車が鉄橋を通り過ぎる。
しばらく波が川をさかのぼってくるのを眺めて過ごす。

焼津にきてたびたび港で見かける津波の避難施設。
鉄骨の無骨な建造物。
命を守るだけの施設。

登ってみたら鳩がいた。

そして眼下には

河口でサーフィンができるらしい。
オランダかどっかの川でこんな感じでサーフィンやってる動画を見たことがあるけど日本で見るとは思わなかった。
危ないと思うけど。
俵万智の『サラダ記念日』に「空の青 海の青さの その間 サーフボードの 君を見つめる」という句がある。
サーフィンはどこか青空や白い海岸というイメージがある。
実際に見かけるのはこんな曇り空が圧倒的に多い。
文学なんて嘘つきなもんさ。

今日は波浪注意報が出ているらしい。
波が高い。
そして富士山の姿はない。

それにしても波が高い。
そのわりに地元の人はまるで逃げたりしない。
小石の海岸なんで近づくと波がしゅーっと吸い込まれる。

午後から焼津の小泉八雲顕彰会の副会長の坪井さんに地元を案内してもらう。海岸を変えてみたけどやっぱり富士山には会えない。

小泉八雲は小川屋というお店で子ども達にラムネを買ってあげた。
その店の場所では今は水天宮のお守りを売っている。

この神社に連なる松林が暗くて不気味であったそうな。
さて、焼津の日々も今日でお終い。
後は明日の朝、出発するだけ。
何とも名残惜しい。
にぎやかで愉快な人たちと出会えたこと。
そして小泉八雲の足跡を追いかけられたこと。
そのいずれも楽しい時間だったな。

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