タカハシ 'タカカーン' セイジ「熱海ふれあい作業所」(滞在3日目)
昨日は、あのあと戸井田さんに青木さんとともに熱海を案内してもらった。
ふだん京都市内に住んでいるとなかなか味わえない地形に沿ってできた起伏のある道に感動する。身体で道を憶える感じ。
そして、今日はレジデンス中ボランティアを受け入れていただき、「熱海ふれあい作業所」へ。
朝が弱かったのですが、昨秋から勤めた非常勤先のおかげか、そういう歳だからか、今朝も目覚ましなしでばっちり目が覚めました。
そういえば昨日は汽笛で起きて、すごくいい気分だったんでした。
乗り方がいまだによくわからなくて、バスで行くか、電車で行き30分ほど歩くコースか直前まで迷いましたが、清水の舞台やとバスにしました。
滞在先を熱海に希望し決定してから、あとから繋がったのですが、アサダワタルさんが当時SNSに投稿された「ふれあいラジオ 雨上がりの虹」というラジオ番組制作プロジェクトをされているところなのです。
今回は、いつもなら施設見学と伝えて参加させてもらうのですが、事前打ち合わせで、せっかくならもっと深く関われたならと「ボランティアで」とお願いし、受け入れていただきました。ボランティアという意識で参加したのは、今回が初めてなのかもしれません。
到着後、熱海ふれあい作業所の荻沢さんから丁寧に事業所のことをお教えいただき、作業に参加しました。
まず、利用者の方々の黙々と能動的に作業を分担しあいながら力仕事をこなされる様子に驚きました。市内で回収された空き瓶の色別などの仕分け作業なのですが、トラックからの積み下ろしをし次々に仕分けていきます。時に割れた瓶の破片が飛散するなど危険も伴いますが、みなさん完全防備、ぼくも貸していただいた帽子や前掛け、軍手やアームバンドで肌の露出を極力なくしました。
作業所に到着する前、時間に余裕があり、最寄りのバス停が長谷観音前だったため、お寺に立ち寄ってからうかがいましたが、山の上から瓶どうし当たる音が、まるで採掘現場のツルハシが岩盤を小気味よく砕く音のように響いていました。実際近くで聴くともっともっと大きな音で、初めは慣れずに体がびくついたのですが、30分間も作業に加わっているとその世界の一部になった感じがしてきます。
午前中は、1時間だけ作業に加わらせていただきましたが、なかなかのハードワークに運動不足な体からは少し疲労のサインが出てきたところでお昼休みに。手作りのお昼ご飯をおいしくいただきました。食後はしばし目を瞑ったり、窓の外に見える海と初島をぼんやり眺めていました。
お昼休みをはさんで午後の作業。午前中の延長を覚悟していましたが、新たな瓶の運び込みはなく、電池の山に混ざった別のゴミを取り除いたり、掃き掃除をして、お茶菓子で一服したりと天気もよく、ほのぼのとしたムードで気付けば2時間経ち、所長さんとお話をさせてもらったりしながら、本日のボランティアを無事終えました。「また、来てください」と言ってもらえたり、京都から来たことに驚かれたり、自己紹介をしあったり、「がんばってね」と声をかけてもらいました。
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