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天竜四季の森「MAW 振り返り - 龍山に訪れた新しい風」

昨日、最後の旅人 常葉大学 造形学部 造形学科 蜂谷教授と 蜂谷ゼミの学生さんたちを見送り、ここ 天竜区龍山町においてのすべての工程を終えた。
4日間の短い間に 濃い時間を過ごし 自分たちの知らないたくさんの事を学ばせていただき、また会えると分かっていても じんわり目頭が熱くなった。

かつて静岡県で1番小さな村であり、現在も人口500人の町 龍山だからこそ
MAWによりもたらされた波は大きく、龍山に新しい風を吹かせてくれた。
それは、今 目に見えるものではないが、ホストの私たちや、町の人々の中に必ず残されたと思っている。

・・・

最初の旅人は、舞踏家・振付家の吉崎裕哉さん。驚くほど真っ直ぐに地域と向き合ってくれていた。
龍山の昔話・民話に興味を持ってくれた吉崎さんは、事前に民話を熟読し もはやホストの私たちよりも細かくいろんな事を知っていた。

はじめての旅人である吉崎さんが執筆したNoteの記事が 私たちホストや 読んだ町の人の心を打ち、3月の旅人さん受け入れに大きな影響を与えてくれた。
そして今も吉崎さんは、全力で作品を生み出そうとしてくれていて
その想いの込もった作品を、町の人々みんなに見てもらいたい。
今回吉崎さんを迎えてくれた町の人々も、また吉崎さんの帰りを楽しみにしている。

白山神社で宮司を務められている佐奈さん。
「ここを守っていきたい」という静かな熱い想いを語ってくれた。
普段は秋葉神社で権禰宜を務められているため、
そちらでも案内していただいた
秋葉神社 上社 本殿
蕗の薹をとらせてくれた 山田さん
大好きな木の話をたくさんしてくれた
大野のおじいちゃん
龍山北小学校を案内してくれた
龍山協働センター 片倉さん
昔の龍山のお話をしてくれた、
笑顔のかわいい まきちゃ
手厚く歓迎してくれた、松下さん夫婦


吉崎さんと過ごした1週間の中で
ステージに立っていなくても、日常から 舞踏家なんだなぁ、と多々感じた。
例えば何気なく景色を見つめる姿もこんな風に。笑
立ち話をしている時も、天から一本線が通っていて 光を受けているようだった。
「舞踏」というものと縁がなかった私に その魅力と 可能性を教えてくれた。

瀬尻橋を見つめる吉崎さん

6月末にまた帰る、という確かな言葉に胸が高鳴る。
もう出会ったときの「MAW 旅人」ではない。関わった龍山の人々と心で繋がり、東京で活躍する 吉崎さんが またここに戻る日がとても楽しみだ。

天竜四季の森

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