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佐藤美代「焼津滞在記」(5日目)

焼津滞在5日目です。今日はお昼から雨予報だったので傘を持って歩きと電車で移動しました。

鴨さんも雨宿り

静岡は農業や漁業が盛んであることから朝ラー文化があり、せっかくなら、、!と昨日焼肉を食べたばかりなのに早起きして連れて行っていただきました。

らーめん樽

あっさり系ラーメンを1種類頼みましたが、暖かいラーメンと冷たいラーメンを2杯セットで注文するお客さんも多いそうです。
実は昨日焼肉屋でも〆ラーメンを食べたのですがそこのお店もこちらのラーメン屋も、麺はつるっと滑らかで細めのうどんみたいで食べやすく、鰹の出汁の旨味を感じました。


その後は隣の藤枝市で開催している、藤枝特別支援学校の卒業生を中心に形成されたアートコミュニティwaCの活動を見学させていただきました。

今日は定期的な活動日で、用意されたテーマの写真などをみながら、参加者がペンやパステル、鉛筆を使って紙に絵を描いていました。


私はNHKでやっている「no art, no life」という5分くらいの短い番組が好きなのですが、Wacの参加者さんの中にもその番組に出た人がいるそうです。

参加者さんやwaCの関係者、見学に来ている人も次々集まってきて次々に作品が出来上がり、賑わってきました。

参加者さんは、こんなに沢山ギャラリーが見ている中で制作して緊張しないのかな?と思ったのですが結構慣れている感じの方も多く、制作風景を見ていると話しかけてくれたり自分の描いた絵を説明してくれたりしました。ただ制作をする場ではなく、参加者さんによっては積極的にコミュニティに関わろうとしていて自己表現の場になっている雰囲気が、とても良いなと思いました。

その後、焼津市で活動しているおはなしボランティアてぶくろのメンバーの新井さんに会いにご自宅にお邪魔しました。

おはなしボランティアてぶくろは、図書館や保育園や小学校で子供たちに向けて物語の楽しさや読書の大切さを知ってもらう活動をされている団体で、新井さんは、焼津の民話を集め子供たちに伝わりやすいように再話して語る活動をされています。

沢山ある昔話や民話の中から、焼津に伝わるお話をピックアップして焼津に住む子供達にその土地の話を知って欲しいと言うお気持ちで素話で語られています。実際新井さんのお話を聴かせていただいたのですが、「頭の中に情景とストーリーが入っている」と言う新井さんの言うとおり情景やストーリーが伝わってくるようで、素晴らしかったです。


その後、別の場で同じてぶくろのメンバーである近藤さんにもお会いしました。近藤さんも、新井さんと同じく国内外のお話を語っていらっしゃるのですがグリム童話がお好きで新井さんと同じく素話で語られています。
近藤さんにも、わがままを言ってお話を聴かせていただきましたが子供の頃大好きだった「トムティットトット」のお話で、頭の中で情景やストーリーを浮かべながら聴くお話は絵本で見るのとは違った印象を感じました。

色々とお話を伺う中で、お話の活動をされる方それぞれの声が違うように話し手によって情景も変わるし、もっとお話を聞いてみたいと思いました。
ここ数年はコロナで活動がどうしても縮小気味だそうですが、こういう時期であっても大切な活動なのではと思いました。


それにしても焼津は、みんなの図書館や、ターントクルこども館、家庭文庫、おはなしの会の活動など改めて教育都市だなあと羨ましく思いました。


夜になるとかなり雨が強くなってきました。

焼津に来てからほぼ毎日、温泉に通ってます。今日は「なかむら館」。源泉掛け流しの温泉です。海水を含んでいるので、焼津の温泉はしょっぱいのが特徴です。

露天風呂に入っていると、どこからか鰹節のいい香りがしました。
帰りも大雨の中ですが、身体はポカポカになりました。

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