鮫島弓起雄「今更だけどもルール決めました」(4日目)

滞在4日目にして初めて、富士山が見えました。
御殿場まで来て富士山を見ずに帰ることになるんじゃないかとヒヤヒヤしていましたが、その心配は解消されて一安心。
さて、そのようやく見られた富士山が

でかい…!
怖いくらいに、でかい。

当然っちゃ当然なのですが、普段東京から見ている富士山とあまりにも違いすぎて違和感がすごいです。なにかこう「存在感がー」とかいう表現のレベルでもないくらい。
この光景が「日常」であるという人たちと、そうではない人たちとの間には、絶対的な価値観の違いがあるのだろうと思います。それが何かは明確にはわかりませんが。

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この数日間、地元の人々から教えてもらった色々なお話が、どんどん自分の中で「知識」から「体感」に変わっていく感じがしています。この瞬間は旅行の醍醐味のひとつかもしれません。
『ここら辺の人は皆『自分の富士山』像を持っている。御殿場から見える富士山と沼津から見える富士山は違う。』
実際に日常の中にある巨大な富士山を見て、この言葉がすごく腑に落ちました。

御殿場滞在中の自分の動き方の指針として、人の繋がりを手繰っていく、というイメージを持っています。普段の旅行であれば、インターネットや本などで得た情報から気になったところに行く、という形なのですが、今回はそこにひとつ縛りを設けることにしました。

実際に会った人からおすすめされたところ、あるいはその人と繋がりのあるところ、にしか行けない。というルールです。

初日と2日目は、まだ自分の中でもこのルール設定が曖昧だったため、少しだけ誰かに話を聞く前に行ってしまった所もありました。が、おおむねはこのルール通りに動いていました。


今日はゲストハウスのオーナーさんに教えてもらった二岡神社へのサイクリングを楽しんで、初日からホストの方からも話を聞いていて、かつ昨日夕飯を食べたピザ屋さんで出てきた生ハムの仕入れ先であるお肉屋さんでその生ハムを買い、一昨日お邪魔したライブハウスの方からおすすめされたローカルゲームセンターで遊んできました。

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明日はライブハウスで出会った方が出演されたラジオで少しお話をさせてもらえることになり、お昼はホストのまこぱさんおすすめのご飯屋さんを予約済み、夕方にはピザ屋で会った方の美容院で髪を切ってもらうことになっています。


これは作品制作でもそうなのですが、何か制約があると、不自由ではあるけれどその分違った道や感じ方の可能性が出てくる、ということが往々にしてあると思っています。
今回も、誰かに教えてもらった所に足を運ぶことで、自分の視点だけでその場所を見るのではなく、教えてくれた人の感覚にも想像を働かせたり、教えてもらった情報と実際に差があれば、そのギャップが意味するものを考たりしています。



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