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滞在から1か月弱。
慌ただしい毎日が過ぎていく。
天竜川の大きさ、色を思い出す。今はもう桜が散ってしまって、桜の花びらが川を舞っているだろうか。

私は関西と関東を行き来しているのだけれど、鴨川にも荒川とも全く違う風景だ。(最近荒川でエイが死んでいると聞いて驚いていた。)
深緑色の抹茶の外郎のような川。朝霧が立つとまた違った表情を見せる。
帰りのバスで飽きずにずーーっと川を眺めていた。
どこまでも続いている。

帰ってから、龍山の話をする。
バレエ教室の生徒には、鹿の筋肉の美しさ。(ムダな肉がついてない)
猟と白鳥の湖の話。(川道さんもまさかバレエと猟が繋がるなんて思っていなかったから笑っていた。)
ヘルパーで入っている利用者さんには、白塗りになった話、ドラゴンママの話、校歌で踊った話。
みんな興味深く聞いてくれる。
そして、静岡の浜松に住んでいる同期とは、夏に今回のホストののぞみさんところへバーベキューしに行こうね!という話が出ている。
今回私が運転免許を持っていなかったことで、大変皆さんにお世話になってしまったことから、本気で運転免許を取りにいこうかなぁと考え始めている。(夏までに間に合わないと思うけれど。そして、いきなり山道は結構ハードルが高いと思う。)
この旅の前後に、少し大きなイベントを行っていた。
「オドルタカラバコ」という国内外のコミュニティダンス(年齢・性別・ダンス経験・障がいの有無を問わない)にオンラインダンスワークショップだ。
国内外の12団体のワークショップを無料で受けれるようにしたのだが、その参加者に向けて、「今回参加した団体のある土地に、これから訪れるこたとがあれば、『やって来ました!』といえばいい。私たちは顔見知りになれたのだから。」と言っていた。
それは、今回の経験があったからだと思う。
私自身が、今回の旅でこの龍山という土地を知り、交流が生まれた。
図々しいかもしれないけれど、もう、初めまして。ではない土地になった。
顔見知りができる、知っている場所がある。

昔に所属していた維新派という(白塗りになっていた)劇団で「おかえり」というシーンがあった。
女たちが、手を広げて1人の少年に語りかけるような、歌うようなシーンだ。どちらかというと海辺のシーンだが、ドラゴンママとGoogleマップのピンのポーズをしている写真をみて、思い出していた。

彼女たちや、龍山町に出会った人に「ただいま!」と言える日が再びくることを心から願っている。
それまでに、撮った写真や、映像の編集をしよう…


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