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豊永純子「カンバラヤ・エクスプロージョン(4日目)」

おはようございます!3月4日、蒲原滞在4日目がはじまります。

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旧岩邊邸の離れに宿泊させていただくのは3泊、本日最後の朝です。
普段わりと少食な私ですが、食パン4枚をペロリ。身体に優しく美味しい朝ごはんを食べると、1日元気に過ごせます。
蒲原の朝といえば、真奈美さんの手作りパン!何度も言いますが、私が食べたパンの中で一番美味しいです。

食べ終えて、旧岩邊邸の当主・木下勇さんと共に向かった先はこちら。

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児童発達支援/放課後等デイサービス「えまるじょん」

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同じ建物の右側は「カフェ エマルジョン」。以前はイタリアンのお店だったそうです。

今日はここ「えまるじょん」の見学と、蒲原地区で活躍する若い世代、米倉亮さんのお話を伺いにやって参りました。
ドアを開けて入った時の「おはようございます、どうぞ〜」という米倉さんのやわらかさ。私が以前働いていた中高生放課後施設の受付けを思い出しました。「あ、私はこの建物に入ってもいいんだ。」という安心感。部屋の隅々まで広がる、居心地の良さ。

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まずは、利用者さんがいらっしゃる前に、それぞれのお部屋を案内していただきました。

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「えまるじょん」で遊んだり運動したり勉強をしたりするのは、主に発達に心配のあるこどもたち
現在は未就学児2名・小中学生23名。合計25名のこどもたちが、曜日で分けて利用しているそうです。

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勉強室では学校の宿題をするだけではなく、秘密基地に入る子がいたり、編み物などの制作物に没頭する子がいたり・・過ごし方はさまざまです。

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「えまるじょん」限定の独自通貨!
こどもたちは来る度に「20えまるじょん」をゲットし、それを使って自分の好きなお菓子を選ぶそうです。高いもので「150えまるじょん」のお菓子がありました。コツコツと「えまるじょん」を貯めて買ったお菓子は、特別な味がするかもしれませんね。面白い仕掛けです!

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奥には広い運動室がありました!カラフルなボルダリング場、巨大なブロック、トランポリンのような機能を備えたエアーマットなどがあり、大人でもわくわくします。
実は遊びを通して身体のバランス能力を養ったりするねらいがあるそうです。楽しみながら鍛えられる。「えまるじょん」の仕掛けはどれもこれも興味深いです。

それから2時間近く、代表の米倉さんと、木下さん、豊永の3人で、コーヒーをすすりながら、あらゆるお話をしました!
米倉さんは富士市で小学校の教員をされていました。勉強面や対人面で遅れがあったり馴染めないというこどもたちやその親御さんへもっと関わっていきたいと考え、先生を辞め、株式会社4EPを立ち上げ、2020年に「えまるじょん」をオープンされたとのこと。富士市の小学生とのふれあいがキッカケではありますが、「地元蒲原にも、発達の遅れで悩んでいる子や親がいるはずだ!」と思い、ここ蒲原で活動をはじめられたのです。

・米倉さんの「教育のデパート」構想、教育に関する問題意識や熱い想い
・木下さんが世界で実施された演劇ワークショップの経験、こどもの遊び場に関する取り組みの数々
・豊永がいろんな地域で目の当たりにした演劇による個人や集団の変化

などなど・・・話は尽きません!何時間あっても足りない!!
ぜひ、今後も三者の情報交換をしながら蒲原でできる事を具体的に探っていきたいです。
キーワードは「つながり」と「地域のチカラ」

最終的には「蒲原の地域のチカラで、教育維新を!」という強く大きな目標が立ち現れました。が、私はこれまでの蒲原滞在と今日のお話から、これは決して夢に終わらないと感じました。地域のつながりを大事にする蒲原独自の教育モデルが、日本を引っ張っていけるのではないかと思います。そしてその現場に私も関わりたいです。

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お忙しいところ、たっぷりと時間を作っていただいた「えまるじょん」の米倉さん。ありがとうございました!

旧岩邊邸に戻ると・・これまた楽園が待っていました。

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真奈美さんのお料理
しかも、千葉の郷土料理「太巻き祭り寿司」!

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雛祭りということで、かわいいバラを表現した祭り寿司を作っていただきました。見て美しい、食べて美味しい。紅生姜が、色にも味にも一役かってます。

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ああ〜、今日で離れを出ます。しんみり。(写真は母屋の土間です)

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岩邊氏の似顔絵もパシャリ。

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木下さんご夫妻、本当にお世話になりました!大好きです!

さて、午後は「鮨処やましち」女将さんによる料理教室です。やましちさんでは、滞在2日目に美味しいお料理と女将さんパワーを頂戴しました。名産の桜えびを使用した「桜えびのかき揚げ」をほおばり感動している私に、「作りかた教えてあげる!」と言ってくださった女将さん。

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約束の時間にお店に行くと、「桜えび」と「茶くらえび」のかき揚げの調理セットが3セット用意されていました。受講者は真奈美さんと豊永。見学者は稲葉さん。

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「茶くらえび」とは、女将さん考案のやましち人気メニュー。静岡産の桜えびと茶葉を使い、かき揚げを作ります。女将さんのレクチャーを受けながら私も調理に挑戦!
企業秘密でもおかしくないくらいの重要なポイントの数々を、惜しみなく教えてくださる女将さん。

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いい香り。パチパチと軽快な音が厨房に響きます。

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↑こちら、師匠・女将さんの作。
きれいな丸いかき揚げで見るからに美味しそうです。

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↑こちらは真奈美さん作。
さすが!桜えびがちゃんとまとまってます。

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↑これが豊永作。
桜えびの学級崩壊。。形もいびつです。。でも、やましちさんのこだわり食材とこだわりの油で調理させていただいたので、味は太鼓判!
揚げ方や小麦粉の配合・油の温度は、家に帰って何度も修行したいと思います。

料理教室は30分くらいであっという間に終わり、その後は茶葉の仕入れ秘話や蒸し方などを教えていただきました。そして合併時に市長候補者3名を蒲原にお呼びだてする際、計画から交渉・チラシ作りまで率先して活動されたというお話を伺いました。「市長候補の話が蒲原で聞けたらいいな〜」という声を受けて、「それなら呼んじゃおう!」と東奔西走された女将。その行動力と実現力、ちっとも鼻にかけない話ぶりがかっこよくて、ますますファンになりました!

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お話の途中に出していただいたのが、静岡の高級茶「黄金みどり」。甘みと旨み、想像を絶するお茶の美味しさに驚きました。

さらに着物帯リメイク「FUJIOBI」シリーズの秘蔵品で、「稲穂」がモチーフになっているものを持ってきてくださり、その意味を教わりました。

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稲穂は「実りが多い」ことを示し、お祝いの席などにしめていくと縁起が良いそうです。女将は「これから実り多き未来が訪れますように」というメッセージを込めて、稲穂モチーフのポーチを制作されました。

「女3人だから、3つ。好きなの選んで!今日の記念に!」

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やましちの女将さんから元気も勇気もいただいて、さらにかき揚げもお茶も「FUJIOBI」もとなると・・・どうやったらこの絶大な御恩を返せるのでしょう?!
大切に胸に抱えながら帰路につきました。
女将さん、ありがとうございます!

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帰った先はこちら。
「BACKPACKERS HOSTEL TSUBAMENOYADO(燕之宿)」

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山本さんと交代で、今日から3泊、お世話になります!

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「燕之宿」は2020年に開業されたそうです。・・ということは!本日お会いした米倉さんの「えまるじょん」と同じ年ですね。もしかしてと思い調べたら、昨夜お邪魔した牧田さんの「素空庵(そくうあん)」も2020年。
2020年蒲原にて、若いちからが爆発して、重要な3つの施設が産声を上げたようです。カンブリアエクスプロージョン・・いや違う、カンバラヤエクスプロージョンだ、これは!!!2020年にいったい蒲原で何があったんだ!

そんなダジャレをひとりでかましながら、初めて揚げた「桜えびのかき揚げ」と「茶くらえび」を味わいました。

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どちらも美味しいのですが、特に「茶くらえび」最高ですよ!えびの香ばしさと茶っぱのほのかな渋みが最高にマッチします。ぜひ蒲原の「鮨処やましち」で女将さんの揚げたて「茶くらえび」をご賞味あれ!

燕之宿は木の温もりでほっとしますね。おやすみなさい〜。

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