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高嶋敏展「戦争の手ざわり」(焼津3日目)

一緒にワーケーションに参加している佐藤さんが、焼津市歴史民俗資料館の第五福竜丸の展示に胸打たれたと言っていたので行ってみた。
僕は出雲の戦争遺跡をテーマに作品を作っている。
ウクライナで原発が戦争に巻き込まれているこのタイミング。
きっと呼ばれていたんだと思う。

ビキニ環礁での水爆実験に巻き込まれた第五福竜丸は死の灰を浴びて乗組員全員が被爆。久保山愛吉さんが亡くなられる。
家族にむけた手紙が展示してあった。
優しい父親。


広島、長崎の被爆者差別がそうであったように、ここにも不条理な差別があった。そして福島でも原発事故によって新たな差別を繰り返した。

お昼に佐藤さんと合流した店(ここのお店の紹介は佐藤さんに譲ろう)にベン・シャーンの第五福竜丸を扱った絵本があった。
東京に行ったら第五福竜丸の記念館に行ってみようと強く思う。


出雲を出発する前に旧大社基地の滑走路が撤去されるのを見た。
250ヶ所も日本軍は空港を国内に作ったけれど、実際に使われていた滑走路は2ヶ所しか残っていない。そのうちの一ヶ所が壊されている。
このワーケーションの旅から帰ったころには跡形もなく消えているんだろう。
ベン・シャーンのように世の中に問い投げかけられる作品を作りたいと強く、強く思う。


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