Ash 熱海1日目 まち歩きとアプデすること
23時。雨が降ってきた。
1日じゅう、とっても晴れていたのでびっくり。
今日は、ホストのミート・バイ・アーツの戸井田さんに熱海の街中を案内してもらった。
熱海というのは東京圏に住む私たちにとっては近くて、だからこそ心が遠い温泉地なのかもしれない。昭和50年代に爆発的に人気に火がついて、年間500万人の観光客を集めていた。
文豪にも人気があり、三島、太宰の行きつけだったというお店もある。
坪内逍遥先生も熱海に家があり、シェイクスピアは熱海で翻訳されたそう。
今回持ってきた琵琶曲は「実朝」なのだが、なんと奉納演奏を予定している湯前神社には当人の碑が。これはもう、偶然というには凄すぎてしばし呆然。
新しい土地にいくと、必ず尋ねてしまう場所、図書館へも。
真面目か?
大真面目ですよ(笑)
大河「鎌倉殿の十三人」のおかげで、ここでも実朝関連の書籍がまとまっていた。やっぱり熱海は源氏ゆかりの池なのだ。
話題の来宮神社まで足を伸ばした。
高校生が「絶対行ってください、楽しいです」とオススメしてくれた理由がよくわかった。「観光名所」にするための工夫が至る所に。
伝統をアップデートする、ということについて。
モヤモヤするけど、これは考え続けなければ、と思う。
今回滞在するホステル、ナギサウラ。 デザインホステルでとってもおしゃれ。
フロントのAJは、熱海出身だけど、以前は熱海出身というのが恥ずかしかったと言っていた。熱海のアートでの街づくりが始まって、ようやく少しずつ好きになってきたんだそう。舞踏が好きでよく観るんだって。
ナギサウラにはピンクの電話があって、AJに「これ繋がってるの?」ときいたら、「どこかすごい世界に」だって。一気に新作の構想が降ってきた。
夜は同時期滞在となったインスタレーション・彫刻の本間純さんと、戸井田さんとAJと四人でごはん。
本間さんが海の幸をたくさん買ってきてくれた。
学生時代みたいに、青い話をいっぱいした。楽しすぎた。