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松本真結子「アオ色のある暮らし」(最終日7日目)

稲取のアオ色は、豊かだ。
町の至る所に、アオ色が目に入る。

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しかし、その多くのアオ色はあせていたり、塗料が剥がれてしまっている。


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トタン板のアオ色のグラデーション

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木のドアのアオ

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剥がれたアオ

あお

窓から見えるアオ

だけれども、
それは、気候や季節で変化する、空や海の青色にも見えてくる。

港のある町、「稲取」の長い長い時間の流れが、
そのアオ色に刻まれているようだ。

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稲取での滞在を受け入れてくださった湊庵(so-an)さんが運営する宿、「錆御納戸」も日本のアオ色の名前。その色は、錆びた灰みの納戸色、緑みの暗い灰みの青色を指すという。一週間、過ごすことでより実感する。この町にぴったりな名前だ。


関東に戻ってきた今、
目を閉じて、稲取の風景を思い出すと、
たくさんのアオ色が蘇る。
その、アオの景色とともにあるその土地の「音」を、
これから、「音楽」にして紡いでみたい。


【松本真結子の一言紹介】
作曲家。生演奏のために音楽作品に書いたり、電子音で遊んでみたり。稲取では、耳を澄ませながら散歩する「サウンド・ウォーキング」を満喫。路面観察一人あそびも得意。普段は、埼玉〜東京間をいったりきたりの音楽ライフ。(ホームページはこちらから→https://mayukomatsumoto.com)


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