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冬木 遼太郎 「シンクロ」 焼津市 滞在(7日目)

今日は事前の予定通り、図書館さんかくのお店番が朝からあったのだが、昨日気になる話を聞いたので、港の方へ行く。出稼ぎで漁業に勤めている外国の方は、国籍によって担当されている仕事が違うらしい。例えば、インドネシアの人たちは手先が器用なので細かな作業に当たられていて、サモアやフィジーから来た体格のよい人たちは、一本釣りのような腕力を必要とする漁をされているという。(そういった地域や国による性格分類は、かなり大雑把であるとは思う。)どこに行けば会えるかと聞くと、「暇な時は港の方でたむろしてたりするよ」と教えてもらう。しばらく港付近を散策してみたが、残念ながら会うことはできなかった。

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昼過ぎにさんかくへ行く。アーツカウンシルしずおかの横山さんと立石さんが来られていて、今回のこの取り組みや、美術と演劇のことなどについて話す。その流れで、焼津を拠点に活動されている俳優の長谷川さんと永楠さん、静岡県立大学の教授の上野さん、その他にも様々な人が輪に加わり、話をする。

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さんかくの向かいにあるプレイボールカフェにぎんちゃんの姿が見えたので、挨拶しに行く。カフェでは大人も子供も一緒にけん玉を楽しんでいる最中だった。ぎんちゃんはけん玉の先生として、けん玉を普及する活動もしている。自分も混ぜてもらう。

けん玉をやったのは何十年ぶりである。小学生の先生たちがたいへん厳しく指導してくれる。ひとつ出来るようになると、5段飛ばしくらいのレベルで次の技を教えてくる。こっちは必死である。ぎんちゃんにもコツを教えてもらいながら、生まれて初めて、剣のところに刺すことができる。これが、すごく嬉しい。感覚的には自転車の練習に似ている。初めて続けてペダルをこげた時の感覚。30後半にしてなかなかない種類の経験をさせてもらった。​

今回の滞在で、市内のアテンドや良い情報をたくさん教えてくれたことなど、ぎんちゃんに感謝を伝え商店街を後にする。

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同じ技を一緒にきめることを「シンクロ」というらしい


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夜、ようやくこの旅で初めて温泉につかる。この一週間、実感としては全くバケーションではなかったが、心地よい疲労感は少しある。


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