天竜四季の森「MAW振り返りーつながり」
浜松市天竜区龍山町で地域おこし協力隊として活動しております、鈴木と申します。
今回マイクロ・アート・ワーケーションでホストとして、旅人の皆さんの滞在に際した事前準備や当日の案内、作品作りのお手伝いなどをさせていただきました。
今回滞在された旅人の方々は皆さん、とても真摯に、アーティストならではの視点で龍山を見つめてくださいました。
私はその姿に大変感銘を受け、また地域の方々もそれを感じ取ったからこそ、温かく迎えて下くださったように思います。
このような機会をくださったアーツカウンシルしずおか様にも心より感謝申し上げます。
私自身、出身は埼玉県南部で、山と川に囲まれた暮らしに憧れて令和3年4月に龍山に移住しました。
移住から1年近く経ち、ここでの暮らしに慣れてきた頃に本事業に関わらせていただいたことで、住んでいる人には当たり前で忘れられてしまっている、龍山を「外からの視点で見たときの良さ」を再確認させていただくきっかけになったように感じます。
私にとってただの「通り道にある橋」になってしまっていた峰之沢橋。
今回ダンサーの市川さんと渡って、ここを気に入って下さり、「ここ住める」とまで言ってくださったことが、改めて峰之沢橋ならではの魅力に思いを馳せるきっかけになりました。
ここだけでなく、今となっては何気なく通り過ぎてしまうあちこちで、移住したての頃の想いが蘇りました。
そして今回、地域の方と旅人の方の交流する機会をセッティングする中で、この1年で培ってきた龍山でのつながりを実感するきっかけにもなりました。
自分が頼むことで何かしてくれる地域の方がいる、ということ。
小さなことから大きなことまでありますが、これって本当に有難いことだなと常々感じます。
今回来てくださった旅人の方の中には、もう次の滞在を決めて、次は他の方も連れてくると言ってくださっている方もいます。
そのように尽力してくださる姿勢に、地域おこしを仕事としている身としては頭が上がらないですし、また新たなつながりが生まれると思うととても楽しみです。
現在龍山にはもう小学校も中学校もありません。
正直、地域内で文化や歴史を継承していくことに限界を感じています。
しかしこうやって、”龍山に”魅力を感じた人がつながる。語り継ぐ。そして龍山の歴史が続いていく。
これも地域おこしの一つの在り方なのかもしれないと感じています。
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