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第8回リモートポケモン学会で発表しました


第8回リモートポケモン学会で、「ポケモン応用工学~可視化の超技術~」というタイトルで発表させていただきました。
本記事はその備忘録と、質疑で持ち帰った宿題の提出です。

参加の経緯

テーマの決定について

第5回の「ポケモンの微細構造」では、私たちの世界にいる生き物の生態をベースに考察するようなアプローチを取りましたが、今回はできるだけポケモン世界側の設定や情報から考察するような方針で作ってみました。

元々、自分の工学系のバックグラウンドで発表ができないかとずっと考えており(そのような内容でminiにも応募してました)、ポケモン世界の製造技術やデバイスを取り上げたいと思っていました。
ある日突然、元々考察していた「おんみつマント」と「シルフスコープ」の共通点を見出し、「バイオミメティクス」を軸にすることでストーリーをまとめられそうだ…ということになってしまい、応募することにしました。

申し込みの決意と準備

正直、ギリギリまで迷っていました。
というのも、準備期間が夏コミ(C102)と思いっきり被っていたからです。
別の案として、夏コミの新刊と同じ内容で発表する方法もありました。
ただ、既刊「概論」で、リポ学第5回の発表内容をまるごと使ってしまったので、新刊はリポ学とは全く異なる内容にしたい、という思いがありました。
少し迷いましたが、自分のやりたいことをやらないと後悔するなぁという結論になり、全く別の内容で両方やることにしました。

なんとかなりましたが、かなりしんどかったです。
リポ学のスライドは1週間で作りました(一旦提出し、ブリジュラス追加などの修正でプラス数日)。もし終わらなかったら運営の皆様に迷惑をかけていたので、もうしません…。


未回答質問への回答など

全てではないですが、答えられるものについて回答・補足します。

シルフスコープがあればおんみつマントは看破される?

まさに矛と盾(?)、目から鱗でした!
もしも私の妄想の通り、ベースとなる「不可視情報の解析理論」が同じなのであれば、看破できてしまうかもしれません!
ポケモン専用シルフスコープが開発されるかもしれませんね(こうかくレンズ…?)。

古い人間側の文化・専門道具として存在していたと仮定した場合のおんみつマントのゴーストエネルギー導入方法

宿題とさせていただいた質問ですね。
古い文化的な時代を想定するのであれば、それこそ、れいかいのぬのをそのまま被るか加工するような使われ方だったのではないでしょうか?
ただ、強い霊力を持った呪具のような扱いが想像されるので、そのままだと汎用的なもちものとして積極的には採用されないかもしれません(「たいせつなもの」に入るような…)。

隠密性能を求めた量産化だったのだとすれば、自論をそのまま用いると、シルフスコープの技術を用いる発想がそのままゴーストポケモンの模倣、すなわちゴーストエネルギー導入につながるのではないかと思いますが、これで答えになっているでしょうか?

ゴーストエネルギーを付与すると、ノーマル・格闘が無効になる効果の道具にならないか?

発表後に考えたことを補足します。
「ノーマル・格闘が無効になる」のは、ゴーストタイプのポケモン(という生き物)そのものの特徴だと思うので、タイプエネルギーで再現できるものではないかもしれません。
「ふうせん」が例として挙げられましたが、あれもひこうエネルギーというよりは物理的に浮くことでじめん技を避けている気がします。

謎エネルギー全般について

∞エナジーなどの各地方のエネルギーや、タイプエネルギーそのものについては、私は正直よくわかっていないので、今後の界隈の皆様の考察に期待したいと思っています。

おまけ:スコープチヲハウハネかわいい

私もそう思います。

感想など

発表後にコメント欄や旧ツイッターでの反応を見た限りでは、ポジティブな感想が多数でしたので、安心しました。
私がカバーできていない分野の知識や情報などを補足してくださったり、自身のアイデアを投稿している方もいらっしゃったりして、私も次の考察が捗りそうです。ありがとうございました!

一点だけ面倒な話をします。
発表中、「週レポで見た」という反応が多かったのが気になりました。
これは私の考え方ですが、日々の考察やアイデアの積み重ねが徐々に深まって、リポ学での発表などにつながることもあると思います。
現に、今回の私の発表にはそういった側面がありました。
特におんみつマントの考察は、第5回発表、考察ツイート、既刊「概論」などで少しずつ積み上げてきたものでした。
週レポは、意識的に考察を深められる良い機会だと捉えていたのですが…。

これは研究発表等でも同様ですが、新規性だけを求めるのは必ずしも正解ではありません。
これから参加しようと思っている未来のプレゼンターの方々には、臆することなく持論を展開してほしいと思っています。

※この件に関しては、私のおんみつマントの考察を楽しみにしてくださっていた方がいらっしゃったことが支えとなりました。ありがとうございます。

やりたかったこと

今回の自分の裏テーマとして、シン・ゴジラの「私は好きにした、君らも好きにしろ」をやりたいと思っていました。(前回の「微細構造」もかなり好きにさせていただきましたが…)
根拠のない内容でもストーリーでうまいことやるとそれっぽくなる、ということを実演できたので、一人で勝手に満足しています。

余談ではありますが、れうにさんの「雨が降ってたら体に水がいっぱい溜まりそうなポケモンまとめ」に感銘を受け、私もこういう発表がしたい!と思ったのが、今回のモチベーションのひとつでした。
参考文献スライドへの追加は必死にこらえましたが、代わりにここで引用させていただきます。

余談

実は、発表前に開いていたリポ学のYouTube画面を閉じ忘れており、それに気が付かぬまま、耳で時間差の音声を聞きながら発表していました。
「ええい、ままよ」で強行し、発表中は音量を下げることでなんとかしましたが、質疑の応答が一部怪しかったかもしれません…。
皆様に大きな迷惑をかけることなく終わり、よかったです。

最後の「でたらめな技術」は、ちょっと型にはまってしまっていたので、次の機会があれば、電気袋を人間に移植するくらいのもっとでたらめなものを創造したいと思っています。「じめんエネルギーを用いた可変電気抵抗器」が、語感もよく、一番のお気に入りです。

「疾走するメラルバ」でした


追記 2023/08/20

前回の発表に引き続き、MCはめがちさんでした。
ご自身のバックグラウンドを生かして専門的な内容にも踏み込みながら言葉を選んでくださったり、私の言葉足らずな回答をさらに広げてくださったりとサポートいただき、今回も本当に話しやすかったです!
めがちさん、運営の皆様、今回もありがとうございました!

追記 2024/02/18

発表の一言コメントが割と好評だったようで、嬉しかったので記録。

ひとの めに みえない ものを みることが できる
かもしれない プレゼン

第8回リモポケ学会のプレゼン情報ページより引用

一言コメントがちゃんと一言になってるところが褒められる等、当人としては思わぬ反応をいただいてます。確か〆切ギリギリにえいやっと決めた感じだったので、これ大丈夫だったかな…みたいな心持ちでした。

後にファイヤー使い友の会さんに作成いただいたサムネイルによって"完成"した感があります。あのサムネ、本当に好きなんですよね…。

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