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愛のしるし

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たくさんの「スキ」をもらった文章。下のほうにも良いやつがたくさんあります。
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#音楽

たったひとこと、miwaの“声”

 1年ほど前、数ヶ月だけ働いていた当時の職場で初めて「VIPのお客様」というのを経験した。  その日の朝はみんなが少しソワソワしていたように思う。当然わたしもそうだった。今日来店する顧客の一覧とタイムテーブルの表を見る。他の欄には「タケウチ様」などと名前が書かれているのに、VIPのところは「VIP様」としか書かれていない。  新人のわたしはもちろん、職場で1番下っ端だった。そもそも正社員が顧客の接待や打ち合わせ、アルバイトはその下準備という構図で成り立つ仕事であったがゆえに

「失恋したとき聴きたい曲」って頼りにならない

 WEBライティングをしていると、ネットにおける “万人ウケ” の重要性は避けて通れない道である。  誰もが読みやすい平易な表現。言葉には装飾を施さない。小学校で習う「スピーチ原こうを作ろう」みたいな単純構造。  体裁もそうだが、中身もなるべく万人ウケするほうが良い。8割の人がおよそ8割くらいの気持ちで「ああ~なるほどね」と思えるものを。  3割の人にクリティカルヒットをかましとところで、半数以上に響かなかったら価値は下がるのだ。  だからネットによくある「失恋したとき聴