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(映画)舞妓はレディ


どうしても舞妓になりたいと願い、田舎から出てきた「春子」という少女が花街で舞妓になるべく奮闘する物語。
これは、上白石萌音さんがどんなにすばらしいか、を称えたものです。

ミュージカル仕立てになっており、大人から子どもまで楽しめます。

今から9年前の作品でヒロイン春子役の上白石萌音ちゃんは、当時16歳。
わが家のDK(男子高校生)と同じ歳ではないですか!
まずそれに驚きます。

春子の表情にあどけなさと田舎くささがあるのですが、演技ではなく、お年頃でしょう。
そんな萌音ちゃんがとてつもなく愛らしい。
この点だけでこの映画を観る価値があるとおもいました。

ものがたりは、春子が芸事を「なにひとつできない」ところからスタートするのです。
が、実際には「できないように見せる演技」

できることを、できないように見せるのって、ものすごく難しいことですよね?
そのぎこちなさがまったく自然なんです。
視聴するわたしは、気づけば春子がひとつひとつ「できるようになっていく」ことを固唾をのんで応援していました。

周防監督は、この映画の構想を何十年もあたためてこられていましたが、ヒロインがなかなか見つからず。
オーディションで萌音ちゃんを見つけた時に「撮れる!」と確信したというのですから、さすがです。



田畑智子さんは、生粋の京都人。
さすがにみやびなお話しのようす、耳心地よく感じます。
京都の風景がいいんです。
日本に京都があってヨカッタ♡

周防監督作品に欠かせない、竹中直人さん。
今回はあまりクネクネされていませんがカツラ飛ばしは、やっぱりやってました。



わたしが萌音ちゃんが出演する作品を初めて観たのは、『溺れるナイフ』、
『羊と鋼の森』もとてもよかった。

いつか舞台の上の萌音さんと劇場でお逢いしたいです。

おしまい