ポルノグラフィティ解剖
解剖シリーズ第2弾。
ロックバンド・ポルノグラフィティの2人を捌きます。
ポルノグラフィティとは
1994年結成、1999年9月8日にメジャーデビュー。
今年でデビュー25周年、そして結成30周年(この場を借りて)おめでとうございます!
ジャンル
有名曲「サウダージ」や「アゲハ蝶」からわかるように、彼らはラテンを取り入れたロックをよくやっている。
もちろん、ゴリゴリのハードロックや綺麗なバラード、EDM調まで幅広く作り出している。
だけど、歌うのが難しいよくわからない曲かといえば全くそうではない。音域はやや高めでちょっと早口というのはあるが、全年代に歌いやすくあまりテクニックを必要としない。
つまり、言うなれば大衆的なポップ・ロックなのである。
歌詞
そんな彼らの魅力の一つとして、歌詞も挙げられるだろう。
メンバーの2人とも作詞作曲を行うが、どちらかと言うとギターの新藤のほうが作詞が多い。
上記の2曲も、新藤が作った歌詞。少し引用させていただこう。
「あなた」をアゲハ蝶に例えていると思うのだが、その美しさ、それが新藤の手にかかればこんなにも詩的になってしまう。
「サウダージ」でも、甘い夢である恋心と決別する様をとてもロマンティックに表現する。それが彼なのだ。
もちろん岡野の歌詞も、新藤と少し違って、包容力と優しさが詰まっていてものすごく良い。
ライブ
いきなり言うが、ボーカル・岡野昭仁の歌唱力はえげつない。
歌での滑舌も良くハイテンポな曲でも歌いこなすし、目を瞑り魂で叫ぶかのような、鋭く突き抜ける高音も素晴らしい。
それが遺憾なく発揮されるのが、ライブである。
そこに、新藤のカッコいいギタープレイが重なるものだから、もうその威力はとんでもない。あ、ちょっと惚気が…
ただ、MCで喋り出すと噛みまくるのが岡野という人。昔から歌ってきた曲でさえ歌詞を間違えるのも岡野。
一緒に噛んでしまうのが、新藤。
故郷愛
しかし、どちらも中身は瀬戸内育ちの温かいおじちゃん(親愛をこめて)。
元メンバーも含めた3人は、広島県の因島出身。今は尾道市に合併されているが、彼らがいた頃は「因島市」だったそう。
東京に出てもう何十年もやっているのに広島弁を使っているし、凱旋ライブも度々やっている。
島の子どもたち限定のライブを開催していたり。
生まれ育った地をいつまでも愛す、それがポルノグラフィティ。
最新シングル「解放区」にも収録されている「アビが鳴く」も、そんな広島愛に詰まった楽曲だ。
名前は奇抜。でも、蓋を開けてみれば親しみやすいロックバンドだった。
岡野は端正な顔立ちで、歌も上手い。しかし話せば噛む。
新藤も同じく整ったルックス。だがしかし話せばヒヨコかと見まがう声。
そういったギャップに包まれたバンドなんじゃないか、というのが結論なのかわからない結論。
では最後に、私の好きなポルノグラフィティの曲ベスト3を。
3位:「アビが鳴く」
ポルノグラフィティ×広島コラボプロジェクトの第1弾。
歌詞がまた詩人の作品のようで、惹き込まれる。
ちなみにアビというのは広島県の県鳥だそう。
2位:「カゲボウシ」
NHKのドラマ「つるかめ助産院」主題歌。
珍しく、ボーカルとアコースティックギター主体の優しいバラード。
いつもはビンビンに声を張るのに、静かに語りかけるような歌になっているのが良き。
36thシングル
1位:「アゲハ蝶」
一周回ればメジャーなところに戻ってくるんです。だって、一番最初に好きになった曲だから。
ポルノラテンの名曲。
6thシングル
最後に一つだけ、「サウダージ」もとっても良い曲です。言わずもがな。
追記。
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ここまでお読みいただきありがとうございました。
mico
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