『カポ装着時のチューニング狂いを修正する方法』をご紹介します。
開放弦で正確にチューニングしても、カポタストを着けると微妙に高音方向に音がずれてしまいます。
普段家で弾くときは気にする必要はないと思いますが、人前で歌ったり画像に撮る場合は、きちっと正確に音を合わせたいものです。
私も動画を撮影する場合は、カポを着けた状態で再チューニングすることにしています。
それではこのチューニングのずれを修正する方法を2つご紹介します。
1、弦を引っ張り音を再調整する方法
調節方法の1つ目に、カポを着けたまま「弦を引っ張って音程を修正する」という方法があります。
カポを付けた場合は少し音が高めに狂うことが多いので、カポを境にしたボディ側の弦を少し上に引っ張ったりします。
下がり過ぎたらナットのヘッド側を少し押して調整します。
再チューニングの際は合わせる音(キー)が変わります。
カポを付けていない状態では、各弦は通常チューニングで、1弦はE(ミ)、2弦はB(シ)、3弦はG(ソ)、4弦はD(レ)、5弦はA(ラ)、6弦はE(ミ)です。
これがカポをつけると「チューナーの合わせる音」が変わります。
1フレットにカポをつけた場合(+1)
1弦はF、2弦はC、3弦はG♯、4弦はD♯、5弦はA♯、6弦はFになります。
チューナーで測ると各弦とも上の合わせるべき音近くを示します。
2フレットにカポをつけた場合(+2)
1弦はF♯、2弦はC♯、3弦はA、4弦はE、5弦はB、6弦はF♯になります。
3フレット(+3)、4フレット(+4)、5フレット(+5)にカポをつけた場合も、それぞれの開放弦の音からカポを着けたフレット分だけ合わせる音(キー)が上がります。
2、ペグを少しだけ回して再調整する方法
カポを着けた状態でもう一度チューニングする方法です。
ピアノと違いギターは構造上、カポを付けると、チューニングが狂うのは仕方のないことです。これはどんなギターでも起こります。
その他の留意点
① 音程の狂いが極端な場合は、ギターに不具合がある可能性があるため楽器店で点検してもらいましょう。
② カポを着ける位置
カポをはめる位置は、フレット寄りです。
真ん中にはめると、弦をしっかり押さえるためより力がかかり、チューニングが狂いやすくなります。また演奏中に音がズレてくる原因にもなります。
逆にフレットにあまり近すぎても音が曇ったり、左手に当たって弾きづらくなります。
カポを斜めに装着する方もいらっしゃいますが、私の場合はフレットに平行に装着しています。
よろしければご支援をお願いします。小暮貢朗