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#14 株式投資戦略~成長株投資~

こんばんは。Mickey★です。
株式投資で個別銘柄を買う時は、個別銘柄を選び方、保有期間、いくらまで下がったら売るか(出口戦略)を買う前に決めておく必要があります。
自分がどのように戦っていくかを検討する上で、過去の著名な投資家たちが、それぞれにどのような戦略で戦っていたかを知るのは、自分がどのように戦っていくかを考える一助になると思います。
ここから、複数回に渡って、偉大な投資家たちの戦略について、ご紹介していきます。

なお、どの投資戦略もメリット、デメリットがあり、必ず勝てる方法はありません。
まずは、どの戦略を参考にするかを決めて、試していく中で自分に合う投資方法(このパターンなら勝てるという戦略)を見つけていくという地道な作業が必要です。

投資をする上で重要なこと


投資の格言で「卵は一つのカゴに盛るな」というのがあります。
1つのカゴに全ての卵を入れて落としてしまった時、卵が全て割れてしまうかもしれませんが、複数のカゴに分けて卵を盛っておけば、そのうちの一つのカゴを落としても、他のカゴの卵は影響を受けずに済むということで、投資の世界では、分散投資をしましょう、という意味になります。

国内株式だけを買うのではなく、海外株式、債券やゴールドといった異なる金融商品を買うという投資全体のバランスを踏まえたり、国内株式で株を買う場合に異なる業界の会社の株を買うという考え方になります。
投資の世界では、将来にどのようなことが起こるかを想定できないため、このようにリスクを分散しておく必要があります。

成長株投資


成長株投資は、企業の財務状況や業績などから現在の評価が割安で将来的に成長する株を買う投資方法です。
アメリカの投資家であるピーター・リンチが取っている戦略で、彼はフィデリティインベスメンツのファンドマネージャーとして、マゼランファンドを運用し、1977年から13年間の運用で平均で年率29.2%のリターンを上げています。
彼の著書「ピーター・リンチの株で勝つ」では、成長する会社を選ぶ基準が掲載されています。

1.面白味のない、またはばかげている会社
2.代わり映えのしない業容
3.感心しない業種
4.大企業から分離独立した会社
5.機関投資家が保有せず、アナリストがフォローしない会社
6.悪い噂の出ている会社
7.気のめいる会社
8.無成長産業であること
9.ニッチ産業であること
10.買い続けなければならない商品
11.テクノロジーを使う側であること
12.インサイダーたちが買う株
13.自社株買い戻し

引用元「ピーター・リンチの株で勝つ」

今から40年以上も前のため、今のご時世では、合わない法則もあると思います。上記の中で、現在でも活用できそうなものをピックアップして、投資する会社を選定すると良いと思います。
会社の評価については、PBR(株価純資産倍率)やPER(株価収益率)を見ると、安いのか、高いのかを判断することができます。

PBR(株価純資産倍率)とは


PBRとは、「Price Book-value Ratio」の略で、日本語では「株価純資産倍率」と訳されます。
対象企業の現在の株価がその資産価値に対して割高なのか、割安なのかを判断する指標となります。言い換えると、その企業の価値がどのくらいあるのかを評価することができます。
例えば、PBRが1倍の場合は、対象企業の資産価値(純資産)と株価が同じであることを意味します。PBRが1倍を下回っている場合、株価が対象企業の資産価値よりも安いため、割安と判断できます。
PBRの計算方法は、対象企業の株価を1株あたり純資産で割るか、もしくは、対象企業の時価総額(株価×株式発行数)を純資産で割ることで算出できます。

会社の株価を証券会社のホームページで調べれば、計算された結果が表示されるので、判断できると思います。

PER(株価収益率)とは


PERとは、「Price Earnings Ratio」の略で、日本語では「株価収益率」と訳されます。
対象企業の現在の株価が対象会社の利益に対して割高なのか、割安なのかを判断する指標となります。言い換えると、その企業の稼ぐ力がどのくらいあるかを評価することができます。
PERの計算方法は、対象企業の株価を1株あたりの純利益で割ることで算出することができます。PERが低ければ低いほど、その会社が稼ぎ出す利益に対して株価は割安と判断されます。
日本の企業におけるPERの全業種平均がおよそ15倍であるため、15倍以下の場合は、割安と見る基準にしても良いと思います。
ただし、既に市場が確立した企業と新しいビジネスを立ち上げているベンチャー企業では、PERの評価は変わってきます。
そのため、正確に判断するには、同じ業界内の他の企業と比較したり、同じ会社の過去の水準と比較して判断する方が良いと思います。

成長株投資への個人的な評価


成長株というと、テンバガーになる会社を見つけて投資をするというイメージですが、今でこそ、すっかりお馴染みのGAFAのような会社を見つける必要があり、かなりアンテナを張っていないと難しいように感じます。特に日本企業は日経平均株価で見ると30年間で全然成長していないため、日本株で短期に成長する株を見つけるのは期待が持てないと思います。勿論、その期間でもテンバガーになった企業(ファーストリテーリングやワークマン等)はありますが、現状の日本経済では将来的に成長が見込める企業はないだろうという想定です。

20年1月時点でテスラの株を購入していれば、21年1月には10倍になっていましたので、米国企業で成長が期待できる会社を見つけることはできるかもしれません。これぞ、アメリカンドリーム(笑)

※テンバガー:株価が購入時の価格から10倍にまで跳ね上がった株のことをいいます。ピーター・リンチの著書「One Up on Wall Street」の中で使用されたのが起源となっています。


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