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#29 株を塩漬けにしない考え方

こんばんは。Mickey★です。

お金を上手に活用することで、お金の悩みから解放されて幸せになれる「お金との付き合い方」をご紹介しています。

最近の株式投資は、コンピュータの速度が速くなったこと、取り扱えるデータ容量が大きくなったことやAI技術が向上して複雑なアルゴリズムを組めるようになったので、一定のタスクや処理を自動化するためのアプリケーションやプログラムで自動売買をするようにしているものが増えています。
そのような状況で、個人投資家が勝ち続けるのが難しくなっている気もしますが、株式市場は単なるロジックだけでなく、売買する人の心理も合わさって、株価が値動きするため、ロジック通りに動かないこともあります。

特に東日本大震災といった災害、全く原因不明で感染者や死亡者が急増する未知のウイルスの発生、現在も続いているロシアとウクライナの戦争などの地政学的な出来事は、株価が急激に下がる要因となっています。
こういう出来事は、いつ起きるかの予測不可能であり、ニュースを知った時には、既にに下がっており、売るべきか持ち続けるべきかと、悩んでしまうことがあると思います。
こういう時にどのような考え方で売買をすれば良いかを、お伝えしたいと思います。

地政学的なリスクで大幅に下がる時は成行で全て売る

実際の事例を取り上げて、紹介する方が分かりやすいと思いますので、新型コロナウイルスの発生による株価の下落と、その時に私が取った行動を踏まえて、ご説明します。

新型コロナウイルスが日本国内で初めて感染者が発生したのが、20年1月下旬のことでした。
その時は、まだ株式市場にもあまり影響がありませんでした。
株価は1日に1回は確認するようにしており、2月21日時点で保有している株の全体が大幅に下がっている状態となりました。
その週は日経平均も下がり続けていたため、来週も下がるだろうと予測し、25日に全ての株価を成行で売りに出しました。
25日には全て売れましたが、21日には全体で40万の利益が出ていたのが、25日時点で20万となってしまいました。1日にして、株価の利益が1/2になってしまったのですが、損をしないだけ良かったと思っています。

買う時は分散して買う

株を全て売っていたため、この後に連日起こる株価の下落は、客観的にみることができました。この後、3月2日の週は21,000~20,000円代で日経平均株価が推移し、停滞状態となります。
どこが底辺なのか、わからない状況だったのですが、アメリカ株で3月9日にサーキットブレーカー(株式相場が大きく変動した時に証券取引所が相場を安定させる目的で取引を一時中断する措置のこと)が発動されて、ここで下げが終わったと判断して、3月11日に買い戻したい株を少し買いました。

その後、アメリカ株では、3月12日、16日、18日にもサーキットブレーカーが発動されて、日本株も3月19日まで、さらに株価が下落しました。

オリックス株は、3月11日に1,558円で100株購入したのですが、3月19日には1,138円となり、26%マイナスとなります。
私は、オリックス株は利回りと株主優待が目的のため、長期保有を目的としていたので、そのまま保有し続けて2,422円(+55%/2022年6月10日時点)となっています。

因みにオリックス株は買い増しせず、その他の業界の株を、3月9日と3月13日の2回に分けて、購入しました。(13日に買ったのは、12日のサーキットブレーカーの発動で下げが終わると思ったのですが、この辺りの予測は本当に難しいです。)

売買の考え方

自分が購入した株が企業の経営状況でなく、地政学的なリスクで市場全体が下がっている場合には、一度、株を売ってしまった方が良いと思います。
下にオリックス株と日経平均株価のチャートを入れましたが、2月21日~3月19日までの下げは企業の業績不振ではなく、新型コロナウイルスにより世界全体の景気の警戒感が高まって下がっていることが分かると思います。
こういう時は、何でも下がってしまうので、保有せずに売った方が良いという判断になります。
持ち続けて、3月9日に起きたアメリカ株のサーキットブレーカー後に狼狽して「売る」選択をすると、自分が買った株価より下げて売ることとなり、損失を出すことになります。
なお、3月19日を境に株価も上昇しましたが、これはあくまでも結果論であり、どこまで下がり続けるか、予測はできなかったハズです。
もしかすると、大幅に下がって、売るに売れないという状態になっていたかもしれません。

なお、この後に買いを選択する際は、その企業の業態が現在、起きている出来事を踏まえて今後の影響度を判定して、買い直すかを検討すると良いと思います。
将来的に上がると思う企業であれば、一旦、売ってしまい、下がったところで買い戻せば、株価が上がるので、含み損等で精神ダメージを負わずにすみます。
ただ、どこが底値になるかは、予測するしかないため、日数を分けて少しずつ買うことで、リスクが分散されると思います。

オリックス株の推移(5年)と売買状況
日経平均株価の推移(5年)


おまけ 塩漬け株のリスクについて

オリックスのような企業は、新型コロナウイルスの影響を受けづらい業界だったので、結果的に持ち続けても利益が出たかもしれません。
ただし、航空業界や鉄道業界、旅行業界においては、2年経過しても、以前の株価の推移まで回復していません。
(この後に、参考でチャートをいれておきます。)

今週から外国人観光客の受け入れも開始していますが、以前のような景気回復をするには、後2、3年はかかるのではないかと思われます。

なお、マクドナルドのように、新型コロナウイルスが発生しても、テイクアウトを強化したところは、業績の回復も早く、株価も以前の推移から上がっています。
今回の新型コロナウイルスでは、人と人の接触を制限することとなったので、元々の前提条件が覆された時に、その方法を考えて実行できるか、または、異なる分野に新規参入する等の戦略を立てられた企業は、今後も存続し続けるのではないかと思います。

エイチ・アイ・エスの株価推移(5年)
ANAホールディングスの株価推移(5年)
ワタミの株価推移(5年)


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