#18 妻、精神科入院
友人の経営する精神病院に入院した妻。
とりあえずホッとしたというのが正直な気持ちでした。
なんせ、今まで見たこともないモンスターと化した妻の姿に戦々恐々でしたので。
入院した日も、点滴を倒すなど、ひと暴れしてたとのこと。
次の日もクルマで1時間かけ、妻が持ってきて欲しいという本や着替えを持って行ったのですが、コロナ禍のため本人に直接渡すことができないため、看護師さんに渡してもらうようにお願いするわけです。
その帰りでした。
看護師さんから携帯に電話がかかってきて、妻が頼んだ本と違うと言ってるとのこと。
その瞬間、僕は全身血の気が引き、ゾゾッとしました。
なんたるチア サンタルチア
また1時間かけて持ってこいというのか!?
まずはありがとう、という気持ちじゃないのか!?
今でこそ、看護師さん伝えに聞いてるので、感謝の言葉が聞けずとも仕方ないかと思えますが、当時の僕の気持ちは怒りでも悲しみでもなく、ただただ恐怖でした。
どうしてこんなモンスターになっちゃったんだ・・・
そんな気持ちが僕を支配していました。
その頃、僕のパニック障害はどうなっていたか・・・
クルマやバイクを運転していて、渋滞にハマったりトンネルに入ったりすると、胸がモヤモヤし始め息苦しくなり、その場から飛び出したい衝動に駆られるのです。
飛び降りたくなるくらいです。
東京から帰ってくる時に、始発の新幹線に乗ったんですが、3列並びシートの窓側席を予約していたのです。
コロナ禍だったので、きっと1席間隔で設定されてるものだと高を括っていたのですが、予想は見事に外れ、満席。
隣に座った女性がテーブルの上にPCを広げてカチャカチャしだした途端、もしトイレに行きたくなったら、謝りながら出ていかなければならない・・・あぁ、もう逃げ場がない、そう思うとまたもや血の気が引き、息苦しくなってしまいました。
武道館でTHE YELLOW MONKEYのライヴを観に行った時も、前後両隣を客で囲まれ暗い中で大音量がスピーカーから聴こえた瞬間、目の前が暗くなり頭がクラクラしだして、ライヴ中、ずっと座って聴くハメに。
今までライヴでこんなことなかったのに。。。
あんなに楽しみにしていたのに。。。
スタンディングのライヴはもう自信がないですし、座席ありのライヴもどうなるか・・・そんなパニッカーな悲しき僕でした。
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