旅客数の見通しデータ
航空会社の決算資料の分析をしていて、旅客数の見通しは横着して分析していませんでした。
別の株式関連ニュースで、航空会社2社の決算見通しが情報修正されたという情報を見て、なにかしら見通しデータがあるのではないか、と感じて今回追加で調べてみました。
https://x.com/comedandy/status/1703294472359182507?s=20
インバウンド、アウトバウンドの月次実績
公的な統計データとしては、日本政府観光局JNTOが月次で発表している、訪日外客統計データを発見しました。
タイトルこそ訪日外客ですが、出国日本人数のデータもあり、実質インバウント・アウトバウンドの両方の推計に使えるデータでした。
PDF形式で使いにくいためエクセル化した上で、1~8月のトレンドで線形補間したときの、今後の各四半期の旅客数(対2019年の指数)を計算してみた結果が以下です。
単純計算ですが、4~6月のJAL、ANAの国際線旅客数が対2019年比で65%と61%なので、訪日客と出国日本人数に概ねリンクしていそうなことがわかります。
まとめ
補足記事なのでこれ以上の考察はしませんが、実際の収益の見通しをするならより先行する指標がほしいと感じました。
例えば、宿泊業や旅行代理店の予約数などを先行指標となると想像したのですが、調べても統計的なデータはなさそうでした。
なお航空会社をある種の製造業と捉えたとき、その利益(つまりバリューチェーンの最上流)の結果を考察するときは、下流の実績や見通しを先行指標に使うとよいということが、今回の気づきになります。当たり前ですが、、
参照情報
日本政府観光局JNTO、訪日外客統計
https://www.jnto.go.jp/statistics/data/visitors-statistics/
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