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蓴菜:じゅんさい

ジュンサイ
古くは『万葉集』の歌にも詠まれ、7世紀にはすでに利用されていた。自然環境のものを採取、利用されてきた。

万葉集その百十六(蓴菜:じゅんさい)
ジュンサイは池や沼に生える水草で、古名を「ぬなは(沼縄)」といいます。
根茎が水中の泥の中を横に這い、葉柄も細長く縄のように見えるところから
その名が付けられたようです。

「蓴」という字は本来「ヌナワ」と読み、音読したものが「ジユン」です。
葉は水面に浮かび、夏には紫紅色の花を咲かせます。

「 我(あ)が心 ゆたにたゆたに 浮蓴(うきぬなは)
   辺にも沖にも 寄りかつましじ 」 巻7-1352 作者未詳

( 私の心はゆったりしたり、揺れ動いて落ち着かなかったり、
 まるで水に浮いている蓴菜のようです。
 岸辺にも沖のほうにも寄ることが出来ずにゆらゆら揺れて)


しかし、沼の中からよく摘んで食べようと思ったものですね。日本人の食は自然と一体で他の国の方には理解してもらえないものが多い気がする。
栄養よりも「今しかない!」を逃さない感じですね。旬とか期間限定とか、どういうものを逃さないで、食からも季節を感じる人種ですかね。やぁ〜風流風流。

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