見出し画像

福島県いわき市の16’ハープシコード

16フィート付きハープシコードを弾きに福島県へ。いわき芸術文化交流館所蔵です。



楽器の説明はいわきAliosブログより引用します。

バッハが愛した音色を求めて
――いわきアリオスの16フィート弦付きチェンバロについて


モデル名:ツェル/ハス モデル(Zell/Hass 1754)
製作者:マティアス・クラマー Matthias Kramer's (ハンブルグ、2008年製)
『このモデルの楽器のオリジナルは現存していませんが、蓋だけ(大きさや角度などから16フィート弦付きの楽器の蓋であると判明しています)がハンブルクの博物館に現存しています。

バッハと16フィート付きチェンバロの関係も、彼の死後ケーテン宮廷の楽器庫リストに、16フィートの楽器が1台あったことが記載されています。それとバッハや彼の息子たちが頻繁に出入りし、コンサートなどを行なったライプツィヒのツィンマーマン・カフェにあった楽器リストにも、もう1台16フィート付きの楽器があったという記録が残っています。ですから、当然バッハ自身も16フィートの楽器でオーケストラとの協奏曲や通奏低音などを演奏していたことは想像に難くないと考えられます。

・・・・そして、まさにバッハのライプツィヒ時代に楽器製作家として活躍したツェル氏やアルブレヒト・ハス氏ら北ドイツの製作家が作った楽器の音色は、当時のヨーロッパで作られたチェンバロのどれよりもバッハの演奏に適していた、という記録も残っていますから、16フィート弦の創り出す重厚な共鳴に支えられたきらびやかで典雅な響きこそ、バッハが愛した音色そのものといってもよいと言えるのです。』


時々この楽器を弾かせていただく機会があり、久しぶりに行ってきました。
16フィート付きチェンバロというと私が弾いているモダンチェンバロがそうですが、この楽器はヒストリカルです。その違いはモダンチェンバロは16フィートのペダルが付いていて足でペダルを操作します。クラマーのこのヒストリカルは上鍵盤の両側にストップが付いていて手で操作します。
演奏上の違いは演奏中にレジスターの操作が出来るのがモダンチェンバロ、即座に出来ないのがヒストリカルです。


美しい楽器でしょう?
毎回思うのですが、最初は音が固く伸びないのですが、弾いているうちにどんどん鳴るようになっていきます。
それはそれは生き生きとして素晴らしい体験です。

今回はクラヴィコードも弾かせていただきました。
時間が経つにつれて思いあたる事あり、次回チャンスがあれば是非試してみたい曲が見つかりました。楽しみ~!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?