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太陽の塔の構想 1881年 パリ

エッフェル塔はフランス革命100周年を記念し、同時に第4回パリ万博の記念となった建造物ですが、建てられるにあたりコンクールがあったんですね。公募により107の案が集まりました。最終審査では建築家ジュール・ブールデによる石造りの太陽の塔とギュスターヴ・エッフェルの鉄の塔の2つに絞られました。
石と鉄の戦いです。当時世界最大の産業国を目指したフランスはエッフェルを選ぶことになります。石造りの美しいパリに相応しくないと抵抗勢力もあったようですが、その後フランスの象徴となりフランスは観光大国となります。
ジュール・ブールデは1881年に366メートルの太陽の塔の構想を出しました。提案は石造りで、頂上に特殊な反射鏡を設置して、地上から送る電光を反射させ、夜も昼のような照明でパリ全市を明るく照らすというもの。おまけに最上階は山にいるのと同じくらいで、病人は綺麗な空気が吸えるサナトリウムになるはずだったそうです。夢がありますよね。

パリのオルセー美術館にエッフェル塔の模型と共に並んでいるそうです。

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