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職業倫理

職業倫理とは、プロフェッショナルに期待される行動の倫理規範。それは個人のもの、また組織のものである場合もある。

プロフェッショナリズムという言葉は、もともとはキリスト教修道会の誓いに当てはまるものだった。少なくとも1675年までにはこの単語は世俗的な用法を見出し、3つ学問的職業に適用された。神学、法律、および医学である。プロフェッショナリズムという言葉は、同じ時期に職業軍人にも使われていた。

プロフェッショナルや定評のある職業で働く人々は、専門的な知識とスキルを身に付けている。そしてその知識がどのように用いられなければならないかを倫理道徳的問題と捉え、それが職業倫理と呼ばれることになった。

この職業倫理によって他には出来ないその職業にまつわる判断を下し、スキルを適用し、総合的な情報・知識に基づいた決定を下すことができるようになるのである。職業倫理の最も初期の例の1つは、今日でも医師が遵奉しているヒポクラテスの誓いである。

専門組織によっては、倫理的アプローチをいくつかの個別の要素の観点から定義している場合があり、下記のようなものを含んでいる。正直さ、インテグリティ、透明性、アカウンタビリティ、順法、忠誠心、相手に対する尊重・尊敬の念、守秘義務、客観性。

ほとんどの専門家は、優越的立場の乱用からの搾取にならぬよう、自主的に自制することによって顧客を保護し、専門職のインテグリティを維持するために専門職構成員が従わなければならない行動規範を内部的に設けている。これは顧客の利益のためだけでなく、その職業に属する人々の利益のためでもある。

懲戒規則は、専門職がその行動規範を定義し、それに従って訓練しない場合には専門家団体が懲戒することによって、個々がこの基準を満たすことを保証するものである。

これは良心を持って行動する専門家が、より倫理的でない同業者によって商業的に損なわれないようにするために有効である。それはまた専門職に対する一般の信頼を維持し、専門職として一般からの信頼と支持を得ていくために必要とされる。