見出し画像

【東南アジア6】ゴールデン・トライアングル

画像1

7時に起きて、チェンマイのバスターミナルに行くと、ゴールデン・トライアングル行きのバスがあった。途中のタイ最北の県都チェンライで乗り換えが必要だと思っていたからラッキーだ。

がら空きのローカルバスの最後列で横になりながら、揺られること6時間。

バスから降りて、物々しいヤマタノオロチみたいな階段を上がっていくと、ドーンと大河がパノラマで広がっていた。

画像2

右手の大河がメコン川。

左手がルアック川。

画像3

メコン川を正面に見ると、左手奥がミャンマー。メコン川を挟んで右手がラオス。3国が視界に入っている。島国日本では味わうことのできない川の国境だ。


数日後には、ラオスにいるはず。

そして、ミャンマーは、1年後に訪れるはずだった。

けれど新聞社勤務を理由に渡航直前にビザが下りないことが判明し、ようやく訪れたのは新聞社退社後。このとき目の前まで来ていたのに、5年以上先になってしまった。

川のこっちと向こうで何が違うというのだろう。

ロヒンギャ問題しかり。国境は難しい。


この辺りの山岳地帯は、その昔は世界最大の麻薬密造地帯として名を馳せたというが、今はどうなのだろうか。

タイ側は首長族なんかにも会えるとか完全に観光業にシフトしている感じだ。

首長族には興味はないので、ドリアンをお土産に買って帰ることにした。


バスを降りたところに戻ると、チェンライまでのソンテウ(トラックタクシー)はもうないという。

困ったが大通りまで出て、ヒッチハイクを試みたら、すぐに親切なおじさんが停まってくれた。

チェンライにつくと、すでに18時。宿を探す気力もなく、もう面倒なので目についた宿に入った。

ここが最悪だった。

汚いし、何より部屋にはヤモリだらけ。襲ってくるわけではないのだが、電灯に集まってくる虫たちをパクパク食べながら、時折、機械音みたいな耳障りな鳴き声を出すのが気持ち悪くて仕方がなかった。

気を取り直そうと食べた初ドリアンは、不味くはないが、あまりにくどくい。30Bという安さに負けて丸々一個買ってしまったが、どうやっても食べきれない。

放置していたら、腐敗臭が部屋に充満してきたので、こっそり部屋の外に転がしておいた。

もう2度と食べないだろう。

画像4

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?