二人の母語が違う。小松未歩さんの『Deep Emotion』
今回は小松未歩さんの2ndアルバムにおいて、最後の曲『Deep Emotion』の歌詞に関していろいろ書こうと思います。
思うのですが…。これ、たまにある
さっぱりわからん系
の曲です。
これまでに扱ったのでいえば1stアルバムの最後の曲である『MY SOUL』もこの系統ですね。
なので、今回は歌詞解釈を諦めます!
とまでは言いませんが、深くは切り込めないので予めご了承ください。
まず、この曲の主人公なのですが…。
僕
と言ってます。
そう、男です。
これは初めて聴いてから数年経ってようやく気づいたくらいでした。
そんな自己主張の薄い(?)主人公ですが、感情表現が独特です。
なんで響き合うの? どんな言葉も足りない
歌うよ せめて心から
心から歌う。
心の奥深くに響いてきたものに対して感謝し、そのありがとうの気持ちを歌に託す。
うーん。なぜ歌う…。タイトルは『愛の唄』なのか?不思議。
言葉で伝えるよりも歌うことを選択する理由は何なのか?単純に考えれば、情報量において
言葉 < 歌(メロディ)
な状況にあるから、なわけです。
「言葉にできない想いがある」と言うことですが、これは同時に「この想いを表す言葉を知らない」とも言えます。
そう考えると主人公にはひとつ設定を加えられる気がしてきました。その設定とは…。
好きな相手の言語を話せない人
平たく言うと外国人です。
そう考えると少しだけ情景が見えやすくなる歌詞があります。
メモに残した地図を手掛かりに
もう少しだけ待ってて 僕のことを
メモに残した地図は互いの意思疎通を図るためにした筆談、すなわち互いの心に辿り着くために描いた地図。
待ってて、は主人公がより正確に、そして直接相手に想いを届けられるほどの言葉をちゃんと身につけるからそれまで待ってて、という意味になるのではないかと思われます。
また、最後の「夢で逢おうね」も夢の中ならば言葉の壁もなく意思疎通ができる。夢では相手にちゃんと思いを伝えられる。そんな意味合いを持ったセリフになります。
この曲に出てくる二人は今後どうなるのかは全く想像できませんが、うまく行ってほしいな、とは思います。
今回を持ちまして2ndアルバム編は終了です。次回は3rdアルバムになります!
お付き合い頂きありがとうございました。
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