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明日、引っ越します…。小松未歩さんの『涙』

 大変ありがたいことに前回の『1万メートルの景色』に対していろんなコメントを頂いたり、その記事のリンクもいつもの何倍もリツイートしてもらったりしました。
 ありがとうございました!
 さて、今回は小松未歩さんの2ndアルバムの8曲目の『涙』です。

 この曲の主人公はいきなり冒頭から「すべて解った」と言います。こんなに賢い主人公ていたかな?あ、冒頭から世界中の秘密握ってる人いたわ(妄想)
 と、そんな冗談はさておき、主人公は自分の置かれている状況を冷静に把握してるみたいです。

・私は相手に相応しい人間ではない
・2人で犯罪を犯し、共犯者として逃げていくとか、そういう非現実的な状況じゃない限り離れられない関係になれない

といった感じです。
 まあ、現状を把握したところで事態が良くなるわけではありません。雨に打たれながら涙しちゃいます。そして、遠くへ飛ばされたいだの、記憶を消したいだの言います。 
 で、ここからが妄想が入ります。

 誇りが舞い散る部屋

これ、どう見ますか?
 傷心のあまりずっと部屋の掃除ができず、結果、バスが出る音が響くくらいでホコリが舞うほど部屋が汚かった。
 わけではなく、私はこの主人公は逆に即断即決、遠くへ引っ越すことにし、部屋のものはあらかた荷造り完了。もう、明日部屋を引き払う。そんな状況。
 部屋の中がガランとしてしまっているなか、さっきまで本棚が置かれていたであろう場所で取り残していた埃が舞った。
 そう解釈してます。なので、埃が舞う部屋は暗く寂しい空間になっています。まるで主人公の心、そのものです。
 そんな部屋で過ごす、最後の夜。せめて夢で逢いたい。そう願いながら目を閉じる。
 その結果は…。最後の歌詞、そのままですね。

 で、翌朝、部屋をそして彼との思い出の地を後にしていく…。涙をきらりと流しながら。

 と、いうストーリーです。個人的にはこういう主人公は好きです。なんだか応援したくなります。みなさんはどうですか?

 と言うことで『涙』でした!
 次回は『静けさの後』です。お楽しみに!

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