二人への牧師さんと女神さんからの有り難いお言葉。小松未歩さんの『BEAUTIFUL LIFE』
隔月開催の小松未歩さんの曲で語り合うラジオ企画。
前回、2月のテーマは『1万メートルの景色』でした。そして今度の4月のテーマは『BEAUTIFUL LIFE』です。人気曲ですね!
と、いうことで早速歌詞解釈を進めていきます。
設定と登場人物
歌われている場面は…結婚式。
そりゃそうですね。ただし登場人物に関してはちょっとひねりました。
登場人物は、結婚式の主役である男性と女性の二人。それに加えて牧師さんと愛の女神様の4人(というか3人と1柱)です。
粛々と式が執り行われる中、若い二人を眼前に牧師が内心思っていることを書いているのが1番の歌詞です。
牧師目線の回想と二人へのメッセージ
出逢った日を今思うと不可思議
未熟すぎる二人は何でも出来ると
冒頭の歌詞。これは牧師さんがこの二人の出逢った経緯を思いだしてのものです。
結婚をする二人は式の行なわれている教会に通っていたのですが、女性の方は家族と一緒に通っていて男の方はたまたま教会の近くで白い鳩が怪我をしてると入って来たのがきっかけ。
鳩が持ち込まれたのはこの1回きり。でもそこから教会にやってくるようになり、女性と出逢う。
なんとも不可思議なものですね(牧師談)
てな具合です。
そんな出逢いの場である教会での二人の会話はとても自信家というかポジティブ。まだ制服姿だった頃の二人の姿がついこの間の事のように思い出されます。
しかし感情に浸ってばかりもいられません。二人共に向けてメッセージを伝えます。
間違ったことをしたら どうぞ ちゃんと 叱ってね あなたから
この手の届くとこに きっと ずっと 居てくれるね
これから先 何があっても 二人はひとつだから
両者の顔にしっかりと交互に目線を送り(あなた=二人共に叱ってね)、互いに握らせた手を取り(手を取り合うこの距離でいて二人はひとつ)と。
牧師として粛々と結婚式を進めつつ、二人の成長を見守った者の思いを抱く。
1番はこんな感じです。
キスのシャワーはパズーのトランペット
その流れで2番です。ここからは愛の女神様の出番です。
牧師が二人への思い出を噛み締めつつ執り行う結婚式。愛の女神様もちゃんと見守っています。当然若い二人と牧師にはその姿は見えませんが…。
休みの日はつまらないと 愚痴っても
生きて行けば 諦めることとかもあるから
もう少し自分のこと 大切に生きて
あなたの痛み全部 汲み取ってあげられるから
これはそのまま女神様の言葉です。女神様には未来が見えます。もっとも誰にもその声は聞こえませんが…。
未熟故に何でも出来ると思っていたけど、将来出来ないと諦める出来事が二人共に訪れます。その諦めた痛みは相手が汲み取ってくれるけど、相手が痛みを抱えたときに汲み取ってあげられるように自分も大切にしながら生きてね。という感じです。
そしてこの曲最大のびっくりフレーズです。
私が先に目覚め キスのシャワーで起こす毎日なら
ジグザグにくねる道も強く生きる二人のため
おはようからおやすみ言うまで いろんなあなたで犇めく
キスのシャワー。これは愛の女神様のお仕事です。女神様からしたらいわぱ日課です。
私にとってキスのシャワーで人々を起こすのが毎日の日課ならば、ジグザグに抜ける道においておはようからおやすみ言うまで互いに色んな顔を見せ合うのがあなた達の人生に課された日課です!
という話になるのではないでしょうか。そして最後の歌詞です。
朝日に輝く街は 愛や笑顔を たくさん齎してる
素晴らしい人生に どうぞ あなたがハナを添えてね
この未来の担い手になる 若すぎる二人だけど
朝に輝く街、愛や笑顔。これは愛の女神様のキスのシャワーによって齎されます。
これを二人の場合にあてはめると、互いのいろんな魅力で犇めく生活を送ることで二人の人生がより華やぎ愛や笑顔が齎されますよ、となります。女神様の温かいメッセージですね。
そして最後。結婚式が終わり教会の扉が開かれ眩しい陽光が差し込みます。
最後に
さて…。
これまで小松未歩さんの曲の歌詞の解釈をいろいろと書いてきました。
正直なところ殆どの曲において分からないというか確信を持てないなか歌詞を解釈していました。
しかし今回はまんまな歌詞というか、解釈の幅がそこまで広くない言葉が並んでいます。違う言い方をすれば人による解釈の違いが出にくい歌詞です。
と、なると複数人で歌詞解釈を出し合うラジオ企画においてはそれはそれで難しいお題であるとも言え、今回はいつもとは違った意味合いでどうしたものかと悩まされました。
その結果、こうなりました(笑)
小松未歩さんの曲にはたまに神様が出てくるので、直接歌詞に書かれてなくても出して問題ないかなと思い出演させました。
ちなみにこの愛の神様こそが白い鳩に怪我したふりをさせ、若すぎる二人を出逢わせました。牧師さんには不可思議でも神様のチェスボードで巧みに仕組まれた必然だった、というストーリーも私の中にあります。
たまにはこういう甘いお話も良いかな?
ということで今回はここまで。お付き合いいただきありがとうございました!
また次回お会いしましょう!
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