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『何かの考え方ではなく、それぞれの人生に起きている事実と奇跡』

先日、地元の知り合いと久しぶりに話す機会があった。

なにやら、人生がうまくいく考え方にハマっているらしい。



『どんなことでも、ちゃんと決めれば実現するっていう考え方。

だから強く思えば何でも思い通りになるんですよ♪』



と、嬉しそうだった。





彼女はバリバリ仕事をこなしていて、自分の力で結果も出している。

それでも日々色んなことがある中、さらに高みにいく為にその考え方を取り入れて頑張るのだと希望に満ちた声で話してくれた。


人の信じる力はパワーになる。


そのことでうまくいくこともあるだろうから


私は肯定するでも否定するでもなく、ただ淡々と話を聞いていた。


彼女が何かを手に入れることは嬉しい。




その話を聞きながらふと思った。


以前だったら私も同じように、気に入った考え方を人に話していたかもしれないなと。



願いが叶うことそのものがラッキーなことで幸せに繋がることだと信じて疑わなかったし、当然、今の自分ではダメだと思っていたからなんだけど、だからこそスピリチュアルにのめり込んだわけだし、色んな考え方を取り入れようとしていたから。


だけどもう以前のように、考え方は必要がなくなった。

知ってしまったから。



どんなに回復を願っても治らない病気で苦しんでいる人にも人生があって、



どんなに行為と結果を残しても、思い通りにならない現実を生きている人が沢山いて、



逆に、どんなに人が羨むような望み通りの現実を手に入れても、空虚感の中にいて生きた心地のしない人や、
恵まれた環境で育っても悪夢を見続けているような人がいることを、知ることができたから。



それはどれもリアルな現実で。

そして、その方々が幸せになる姿もこの目で見てきたから。

その幸せが、欲しいものを手に入れたからではなかったから。


もし、そのような人の人生に幸せなことが起こらなくてもその人の人生を、残念な人生として否定的に見ることはできない。


人生そのものが、良い結果悪い結果…というものではないということを知ることができたから。



考え方で何とか出来るものではないような、その人の人生だからこそ訪れている事実があることを知ってしまったのだ。



全員に全く違う人生があるということを、バトンに参加するうちに当たり前のこととして知っていった。



以前はそんなことすら思いもしなかった。



自分が現実感がないことは薄ら気付いてはいたけど

全く現実を捉えられてなかったことや、

自分の狭い世界で、都合の良いところしか見ていなかったこと、人という存在、その一人ひとりがリアルに生きているんだという、ちょっと考えればわかることすら全く認識出来ていなかったのだから。




事実、決めたらそうなったとか、願いが叶うような現実もあるんだろうと思う。



私もそういう経験は何度もある。




でも、願いが叶ったからといって、自分の思い通りの現実がやってきたからと言って、幸せを感じられるかは別だった。



どんなに理想的な状況、状態に身を置いていても

苦しかったり、モヤモヤがずっと晴れなかったり、生きてる実感は得られなかったのだから。




今思えば、その違和感をずっと感じていたからこそ今の私がいるわけで。

ある意味、その苦しみやモヤモヤこそが奇跡のようなもので。




今は社会的な観点から見れば、仕事も不安定、前みたいに好きな事にお金を沢山使えず、暇さえあれば行っていた旅行やらライブやらにも行かなくなったし、身体も太くなったし、体の不具合もある、お洋服もどんどんこだわりがなくなっていっているし… で、前の方が条件的には絶対に良かったよね(笑)


でもなぜか今の方が幸せ感は感じられている、確実に。揺らぎようがないものとして。




ほんとうに不思議。



何かの考え方を取り入れたわけでもないのに、気がついたら大きな変化を遂げているなんて。

問題に見えることがあったとしても、それとは別に人生があるなんて…意味がわからなかった。




だから毎回バトンについて書いていて。

だってそれしか書きようがないから。

私の人生として書いているのだけど、

どうにも言葉や文字では上手く伝えられない。



でもひとつ言えるのは、

何かの考え方を取り入れるとかではなく、本当の人生というもの、揺らぎようのない自分の幸せとは何なのか?を知りたい方がいるならば。



バトンに参加し続けている者として、体験してきたことから何か少しでも伝わればいいなと思っている。





ちなみに本質的な叡智のバトンは、

5/22〜31まで東京で開催中です。





michiru

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