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LMEの取引形態

今回の投稿は、 #LME 公式ウェブサイトに掲載されている、デジタル・リーフレット "A Detailed Guide to the London Metal Exchange"を参照させていただきました。あくまでも、個人的な備忘録としてまとめた内容です。齟齬ないよう確認していますが、記述内容につきましては、すべて本家が正となります。ご了承ください。

概要

・⾮鉄⾦属業界におけるトレーディングのメッカ
・世界中に認定倉庫を34カ所に、550拠点を有す
・年間35億トン相当の⾦属取引が⾏われる
・国際的な基準の下、製造業者、加⼯業者、⾦融取引業者がひとつのテーブルにて、価格変動の“リスク”を譲渡したり、引き受けたりする場所

取引対象となる金属

・アルミニウム(2合金、4地域向けプレミアム含む)
・ 銅
・亜鉛
・ニッケル
・鉛
・錫
・鉄スクラップ及び鉄筋
・モリブデン
・コバルト
・金及び銀

ショートとロング

ショート(売り)ヘッジ…将来の価格下落をカバーするための行為

金属の加工を担う業者(採掘、製錬、金属加⼯等)は、LMEでの契約を先渡⽇に売却し、製品の価格を固定することができます。(=成果物を売るときのリスクを回避するために、価格を固定させる)

ロング(買い)ヘッジ…将来の価格上昇に備えるための行為

業者は、将来の原材料費を固定するために、先渡しの契約(将来の価格で金属を買う権利)を前もって締結することができます。

契約形態

・LMEの契約は10年先まで取引できる
・(a) 3ヶ⽉先の⽇次有効期限、(b) 6ヶ⽉先までの週次・(3) ⽉次有効期限で取引を行う
・最⻑123ヶ⽉までの⽉限で取引が可能

・LMEのベースメタル契約は、厳密に⾔えば先渡契約
 ※通常の先物とは異なり、利益と損失は満期時に決定
  参考:IG証券『サキワタシケイヤク・先渡契約の定義

・LME契約の週次決済⽇(プロンプト)は ⽔曜⽇
・⽉次のプロンプトは、毎⽉第3⽔曜⽇

・LME契約が完了されず、有効期限までオープンにされている場合、登録された現物⾦属の引渡しまたは受領によって決済されなければならない
・通常、物理的な決済の前に、反対の取引を⾏うことで、期限切れ前に決済される

ワラント(倉荷証券)

・ワラントの所有権は、LMEswordという電⼦システムで管理
・買い⼿から売り⼿へのワラントの 割り当てはランダムに⾏われる
・買い⼿は受け取る⾦属の つまり、買い⼿は受け取るメタルの特定のブランドや場所を選ぶことはできない
・特定のブランドの⾦属を特定の場所で受け取ることも可能
・ワラントを取引所外で売買することも可能

参考:日本取引所グループ『用語集:倉荷証券


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