乗り越しラブストーリー

ガタンゴトン揺れる僕らは
出会い別れまた恋をして
ドンと構えた僕の切符
乗り越しラブストーリー


一生に一度、一生忘れられないほどの恋は、何年経ってもいつ思い出しても、わたしをオンナにさせるのだ。

初恋はたいがいうまくいかない。
わたしは今までの恋に、それは付き合っても片思いでも両思いでも、その全てにテーマソングをつけてしまう。
わたしの過去の恋は、歌によって思い出にされ、歌によって思い出させられる。
たくさんの曲が思い出になったけれど、1番苦い初恋の曲が、1番やさしい。

コブクロの「時の足音」に思い出を封じたその初恋は、何もかもうまくいかなくて、いい思い出もなくて、特にこれといった出来事すらなくて、ただただ見つめてたまに勇気を出してメールして、その連続だった。当時発売された「時の足音」を、当時コブクロが大好きだった私は毎日聴いていて、だから初恋の思い出の一部として刷り込まれてしまっただけだけれど、今でもこの曲を聴くとほんのり胸がきゅっ、とするし、ツルオカ君を思い出すのだ。

初めてお付き合いをした人はチャゲアスの「男と女」、次にお付き合いした人はELLEGARDENの「花」、大学の時に憧れていた先輩はH Jungle with tの「WOW WAR TONIGHT 」、社会人1年目に付き合った人はケツメイシの「バラード」、謎に1ヶ月半だけ付き合った人は清水翔太の「花束のかわりにメロディーを」、そして今遠距離恋愛をしている彼はZARDの「君に会いたくなったら」

もうちょいある気がするけど覚えてないや。
まあこのように私はすべての恋を曲に浸透させて心に染み込ませている。

冒頭に書いた歌詞、「乗り越しラブストーリー」は、初恋をテーマに書いたそうだけれど、その一曲聴くだけで今までの全ての恋がふんわりフラッシュバックするような、魔法の曲なのだ。
わりと最近の曲なのでわりと最近知ったけれど、言葉ひとつひとつに、いろんな男性の顔が浮かんでくるような、大昔の恋愛も色鮮やかに思い出させてくれるような、不思議で温かい曲なのだ。

今まで散々いろんな曲に投影してきた恋愛は今や「乗り越しラブストーリー」に上書きされつつあるし、これから先の恋愛も、たぶんきっと、この曲で思い出すのだ。

「揺れる心 行け涙 僕の"愛してる"」

という歌詞が、とても染みる。
涙を我慢しているのか、散々泣いてしまって涙を忘れてしまうのか、どちらとも取れるけれど、「愛してる」と思えるまでの葛藤や心の機微それらは、誰にでも、どんな恋愛にでも必ずあって、それを乗り越えてこそ呼べる「過去の恋愛」なので、心の中にある全ての恋に染み入るし、ちょっと拙い優しい歌声が、私の心をオンナにさせる。


嬉しいこともつらいことも、全てを肯定してくれるようなその歌詞と歌声に、わたしはこれからもいろんなものを投影して生きていくのだと思った。

そんな、素敵な歌を紹介するだけの文でした。
ちなみにわたしはジャニーズWESTの重岡くんが大好きです。


ガタンゴトン 揺れる僕らは
きっと笑うため泣いてたの
ポケットでぽけーっと僕の切符
乗り越しラブストーリー

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