世界連邦成立の筋書き

私は、世界平和を実現するために、世界を1つの国にまとめて、単一国家が全地球を統治する、ということを考えています。この単一国家を、地球統一国家と呼びます。

地球統一国家を樹立するための準備として、地球統一民族を形成しようと考えています。地球統一民族とは、民族的側面、すなわち歴史、文化、言語、宗教などが、全世界の全ての人に共通する、画一化された民族のことを言います。簡単に言えば、全世界の全ての人が、同じ民族に所属しているということです。

地球統一民族を形成するための平和的手段も考えました。すなわち、全世界の全ての人から尊敬され、慕われ、憧れられ、真似されるような立派な人物がこの世に現れ、全世界の全ての人が、その人物の真似をすることにより、地球統一民族が形成される、というものです。真似のポイントは、歴史、文化、言語、宗教といった民族的側面に重点が置かれます。

このような手順で地球統一民族が形成されたら、この尊敬されている人物が、世界から国境をなくそう、すなわち、地球統一国家を樹立しよう、と呼びかけます。全世界の全ての人は、この尊敬されている人物を大変尊敬しているので、この人の提案なら従おうということになり、世界各国で自国の解体および地球統一国家への融合の手続きが進むことになります。

そして、世界各国で自国の解体および地球統一国家への融合の手続きが完了した時点で、地球統一国家の樹立が成立します。地球統一国家の成立は、国家間の戦争が永久になくなることを意味します。また、地球統一民族が形成されているため、民族紛争や宗教戦争も起こりません。さらに、みんな同じであるため、分離独立戦争も起こりません。このように、地球統一国家の成立は、世界恒久平和を意味します。

このような流れで、世界平和を実現しようと、私は考えているのですが、1つ思い当たることがありました。何とかして今の国家を存続させたいと考える人々もいるのではないかな、と。

しかも、そのような、今の国家を存続させたいと考える人々は、全世界の全ての国々にいるはずです。彼らに共通する目的は、各々の国々を存続させることです。

そこで、彼らは、連帯して、団結して、地球統一国家の樹立に対抗して、世界連邦制度の成立を目指すことになるのです。世界連邦制度であれば、国家間の結合という形で1つの統一国家が樹立できます。この場合は、世界統一民族の形成が不要であるため、現在、すなわち、2021年4月6日現在の世界の多様性を保存して、世界連邦制度を樹立することができます。

世界連邦制度が樹立されれば、それは、1つの統一国家の成立ですから、世界連邦政府が世界全体の政治を行うようになります。当然、世界連邦を形成する各国家間の戦争もなくなります。しかし、この場合、民族紛争や宗教戦争といった戦争の火種は残ることになります。

しかし、世界連邦制度の成立は、世界連邦構成国同士の全面戦争を防止できる分だけ、世界は平和になります。

今回の考察で、人類は、2つの種類の世界平和を目指せることが分かりました。

1つは、地球統一民族形成後の地球統一国家の樹立による世界恒久平和という世界平和です。

もう1つは、世界連邦制度の樹立による世界平和ですが、民族紛争や宗教戦争の火種は残ります。この場合、地球統一民族は形成されず、国境が残るので、世界の多様性は保存されます。

私は、断然、地球統一民族形成後の地球統一国家樹立を選びます。

あなたはどちらの世界平和を望みますか?

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