言いたい放題言い、やりたい放題やるための方法について。公共の福祉を考案するための思考の枠組みについて。公共の福祉の具体例も。

日本国憲法第三章国民の権利及び義務の、第十二条に、国民は、日本国憲法が国民に保障する自由及び権利について、濫用してはならず、常に公共の福祉のために日本国憲法が国民に保障する自由及び権利を利用する責任を負うことが規定されています。


つまり、日本の国民は、常に公共の福祉のために基本的人権を行使する責任があるのです。言い換えると、日本の国民は、公共の福祉のために基本的人権を行使することが当然だということです。


と、いうことは、公共の福祉のためになることならば、どんなことでも言って良いし、どんなことでもして良い、ということです。


ただし、言いたい放題言い、やりたい放題やって良いのは、言いたいことややりたいことが公共の福祉のためになる場合に限られます。そのため、言いたい放題言い、やりたい放題やるためには、常に公共の福祉のためになることを考える必要があります。


では、公共の福祉とは、何でしょうか?


公共の福祉とは、社会全体の共通の利益のことをいいます。社会とは、人間の集団のことですから、全ての人に共通する利益のことを、公共の福祉というものと理解してよいと思います。


全ての人に共通する利益を考えましょう、と言われて、すぐに考えられる人はいないかもしれません。何か、考え方の枠組みが必要だと思います。そして、その枠組の中で考えれば、公共の福祉として成立する、というような枠組みを考案すれば便利です。


そこで、竹本倫紀(たけもとみちのり)は、公共の福祉を導く思考の枠組みを考案しました。やり方は単純です。


公共の福祉とは、全ての人に共通する利益のことでしたね?だったら、話は簡単です。まず、自分にとっての何らかの利益を考えます。次に、その利益が、全ての他人にとって共通する利益と言えるかどうか、一人ずつ検証していけば良いのです。


例えば、世界平和は、公共の福祉と言えるでしょうか?世界平和は、私にとっての利益です。あなたにとっても利益でしょう。ところが、軍需産業にとっては、世界平和は廃業を意味するので利益ではありません。では、直ちに世界平和が公共の福祉、すなわち全ての人に共通する利益と言えないのか、と言うと。そういうわけでもありません。軍需産業こそ、公共の福祉に反する産業なので、軍需産業を認めない立場が正しいのです。軍需産業は、禁止されてしかるべきです。ゆえに、世界平和に反対する軍需産業の主張は法的に無効であるから、世界平和に反対する人が一人もいないので、世界平和は公共の福祉と言えるのです。


公共の福祉を導く思考の枠組みは、整理すると次の通りです。


①何か、自分にとっての利益を考えます。

②①で考えた利益が、全ての他人にとって利益と言えるかどうか、一人ずつ検証します。

③②の検証の結果、①で考えた利益が、全ての他人にとって利益と言える場合には、①で考えた利益を公共の福祉と認定して採用します。

④②の検証の結果、①で考えた利益が、全ての他人にとって利益と言えない場合には、①で考えた利益を棄却します。


簡単に言うと、何か自分の利益を考えて、その利益が全ての他人にとって利益と言えるかどうか検証して、その利益が全ての他人にとって利益と言えるなら公共の福祉として認定して採用して、その利益が全ての他人にとって利益と言えないなら棄却する、ということです。


例えば、何かして他人を楽しませて対価を得ることは、公共の福祉と言えるでしょうか?楽しい気分になって、嫌な気持ちになる人はいません。みんなが楽しい気持ちになれば、みんなが喜ぶと思います。だから、何かして他人を楽しませて対価を得ることは、公共の福祉と言えます。


公共の福祉の良いところは、誰かが公共の福祉を発見すれば、誰でもその公共の福祉をやって良くなる、ということです。この理由は、公共の福祉は、全ての人にとっての共通の利益なので、誰が利益を与えても同様に喜ばれるからです。


そして、公共の福祉に適合することなら、言いたい放題言い、やりたい放題やって良いのです。この理由は、言いたい放題言い、やりたい放題やった結果、全ての人にとっての共通の利益が生じるからです。


あなたも、公共の福祉を探してみませんか?


令和6年2024年7月13日土曜日。


静岡県伊豆の国市中341番地の6。


090−8557−3867。


竹本倫紀(たけもとみちのり)。

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